在庫のロケーション管理

ロケーションとは、在庫を置く場所の事です。
棚の管理で説明したように棚番号を決めると
その工場のロケーションが決まります。

ロケーションを決めることで、
在庫の置き場が決まりますし、
置き場を訪ねたときに、「旋盤の近く」と
いう表現ではなく、「C10-1にあります」と
いう風にこたえられるようになるため、場所が
明確になります。

現場の在庫のロケーション管理には、
次の2つがあります。

  • 固定ロケーション
  • フリーロケーション

固定ロケーション

固定ロケーションとは、在庫1種類ずつに対して
置き場が決まっている在庫管理です。

固定ロケーションにすると、入庫した在庫は、
すぐに所定の場所に搬送され、格納されます。

在庫ひとつひとつの置き場が明確になっているので、
迷うことはありません。

在庫に割り当てられた置き場と違った場所に
置くことは許されません。

デメリットは、在庫が無い「空室の棚」ができること
です。
動きの少ない少量の在庫にも必ず棚番号を割り当てし
なければいけません。

すると、「空いた棚」がたくさんできてしまい、
スペースの無駄になることがあります。

フリーロケーション

フリーロケーションは、各在庫に棚番が割り当てられて
いません。
つまり、入庫したときに初めて置き場が決まります。
こうすれば、空いた棚に在庫が格納されるので、空きスペース
は生まれなくなります。

フリーロケーションは、入庫の時に置き場が決まるため、
置いた場所を記録し、全員に情報をシェアしなければいけません。

もし、置いた場所を記録せず、誰にも置き場を伝えていないと、
たちまち、「在庫が無い!」と探し回ることになります。

フリーロケーションをきちんと運用するためには、在庫システムの
導入が欠かせません。
いちいち、紙にメモをして、置き場を貼り出しておいてもすぐにわ
分からなくなってしまいます。

入庫場所を記録しなければいけないので、在庫を取り扱う人の
仕事も増えます。

記録を忘れてしまうと、在庫は簡単に紛失してしまいます。

固定ロケーション管理が向く在庫

固定ロケーションはアナログでもできる方法で中小企業には
向いた方法だと思います。

固定ロケーション管理に向く在庫は、いつも流れていて日常的に
使っている在庫です。

少量しか流れない在庫は、固定ロケーションにすると空きスペース
が増え、返って倉庫代が高くついてしまいます。

フリーロケーション管理が向く在庫

フリーロケーションは、少量しか流れない在庫や
入れ替わりの激しい在庫に向いた在庫管理方法です。

アマゾンは、膨大な在庫を抱えているため、保管効率の良い
フリーロケーション管理を行っています。

ロケーション管理を組み合わせる

中小企業でもフリーロケーションを適用することが
可能です。
その方法は、一部のエリアだけをフリーロケーションと
する方法です。

例えば、工程ごとにフリーロケーション管理スペースを
作っておき、入庫した在庫はとりあえずそこに置くことも
できます。

少量品のみフリーロケーションとして、在庫管理するのも
ひとつの方法です。

ロケーションの階層

ロケーションには次のような階層があります。
ロケーション

  1. 会社レベル・・・会社全体の在庫
  2. 支店レベル・・・各拠点(工場や営業所など)にある在庫が分かる
  3. 倉庫レベル・・・拠点内にある保管場所(建屋単位)で在庫が分かる
  4. ゾーンレベル・・・倉庫の中の区画(エリアやブロック)
  5. 列レベル・・・棚が並んだひとつのラインレベル
  6. 連レベル・・・列の中のひとつひとつの棚
  7. 段レベル・・・置き場の高さ方向の在庫が分かる
  8. 間口レベル・・・段の中の商品別の仕切り

ロケ―ション管理(拠点レベル)

建物レベルのロケーション管理

各拠点や建屋ごとのロケーション管理です。
このレベルでのロケーション管理ができていないと、
在庫を探すのに時間がかかったり、紛失の危険性も高くなります。

ロケーション管理(建物レベル)

建物レベルのロケーション管理

各拠点にある建物(主に倉庫)レベルでのロケーション管理です。
このレベルで管理ができていれば、在庫探しにかかる時間も少なくて
済みます。

ただ、熟練者では無いと棚が見つけられずに倉庫内を
探し回る可能性があります。

ロケーション管理(棚レベル)

建物レベルのロケーション管理

各倉庫にある棚レベルでの管理です。
このレベルまでの管理ができていればほぼ間違える心配は
ありません。
ただし、左右違いや材質違いなどの類似品等がある場合は取り違える
かもしれません。

間口レベルの番地付けは、左から1、2、3と数えるのか右から数える
野かといったルールを決めて置かないと間口の番号設定がバラバラに
なるので注意が必要です。

ロケーションの細分化のメリットとデメリット

細かく区切れば区切るほど、ピッキングで迷うこと、探す
事が無くなります。
一方で、ロケーションの管理や更新が細かくなるため、より複雑になります。さらに、細かく細分化した固定ロケーションの場合は、
逆に在庫置場の硬直化を招くかもしれません。
中小企業の場合は、まず倉庫レベルのロケ―ション管理を実施して、そこから細かくしていくのが良いでしょう。

中小企業に求めるレベル

中小企業は、「連レベル」のロケーション管理でまずは十分でしょう。
ロケーション管理のための準備とともに表示3定を進めましょう。

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