原産性の証明方法(VA基準とCTC基準)

関税削減にFTA・EPAを活用して、原産地証明書を付す方法があります。
では、原産地証明書でどのように製品の原産性を証明するのか、
その証明方法について説明します。
今回はベトナム製の原産性を例にとってご説明します。

原産地証明書による原産性の証明は2種類ある

証明方法は大きく2種類あります。

  • VA基準(付加価値基準)
  • CTC基準(関税分類変更基準)

大抵の品目はどちらか好きの方を選ぶことができますが、
どちらかを指定している場合もございます(生鮮食料品に多い)
のでお気をつけてください。

VA基準(付加価値基準)

ますは、VA基準です。
簡単に言いますと、VA基準はベトナム製かどうかを判断する時に、
日本への輸出価格(FOB)の内、
ベトナム製の材料と外国製の材料とが混ざっている場合に

輸出価格から外国製の材料価格を引いた価格が、輸出価格の何%以上であればいいというものです。つまり、輸出価格のうち、ベトナム製の材料が何%占めるかというものです。
条約にもよりますが概ね輸出価格のうち、ベトナム製材料の価格が40%超が
目安です。
原産性を認められ、ベトナム製としてベトナム国の
原産地証明書を発行することができます。

例)

  • 輸出価格:100ベトナムドン
  • 中国製の材料:30ベトナムドン

この場合、100(輸出価格)-30(材料:中国製)=70(材料:ベトナム製)。
70ベトナムドンは100の70%なので、40%超となります。
70ベトナムドンの中にはベトナムでの人件費や材料費や利益も含まれます

CTC基準(関税分類変更基準)

もう一つは、CTC基準です。
これは、原材料のHSコードとそれによって出来た製品のHSコードが変わっているかどうかを見て、HSコードが変わっていれば原産性を認めるというものです。

ベトナム国内で、中国や複数の国から輸入した部品とベトナム国内の部品を使用して製品を作った場合が考えられます。この場合、どこから仕入れたかは気にしません。

単純に製品を構成する部品のHSコードと完成品(製品)のHSコードを見比べて、そのHSコードが変更されていれば、ベトナムの原産性が認められます。

ただ、ちょっとの変化でも原産性を認めるケースもあれば、大きな変化しか原産性を認めないケースもあります。
必ず条約とその品目毎の条件を注意して見なければいけません。
その度合いは3つあります。

  1. 6桁のHSコードの最初の2桁が変わる(大きな変更)
  2. 真ん中2桁が変わる。
  3. 下二桁だけ変わる。

以上が原産性を証明する2つの方法になります。

次回は、-VA基準とCTC基準のそれぞれのメリットデメリット
含めてもっと詳しくご説明します。

受信可能なメールアドレスをご入力ください。
業種をご選択ください。
ご相談したい内容の種類をご選択ください
現在のお悩みやお問合せ理由を簡単にご記入ください。

国際税務の基礎知識

井川先生による役立つ国際税務の基礎知識やノウハウ、実際のご経験による
対応事例をご紹介します。

役立つ国際税務の基礎知識やノウハウをもっと見る