在庫を正しく扱う

在庫管理を改善するときにまず取り組まな
ければいけないのが、在庫の扱い方です。

おそらく、自信を持って在庫を正しく扱えている
と言える工場は少ないのではないかと思います。

在庫を正しく扱うには、
3つのポイントがあります。

  1. 入庫と出庫の管理
  2. 整頓
  3. 先入れ先出し

入庫と出庫の管理

在庫=入庫‐出庫

というとてもシンプルな計算式で表すことができます。

例えば、
入庫が100個に対して、出庫が0個の場合は
在庫数が100個になりますし、

入庫が100個に対して、出庫が30個の場合は、
在庫が70個になります。

つまり、入庫と出庫をしっかりと押さえておけば、
原則として在庫は必ず把握できるということになります。

入庫と出庫の管理は難しくありません。

どちらも「記録」をすることで解決します。

入庫は、どれだけ受け入れをしたかを「記録」
します。

部品や原材料などの購入品の場合でしたら、納品
伝票に基づいて、入庫量を「記録」します。

そして、現場に払い出すときまたは、使用するときに
使用量を「記録」します。

きちんと記録さえしていれば、

在庫=入庫‐出庫

の原則に従うので、在庫量は一目瞭然です。

在庫の整頓

現場の管理の基本は、5Sであるのは
みなさんご存知だと思います。

5Sのうちの2つ目である「整理」とは、

必要なモノを、必要な時に、
すぐに取り出せる状態にすること

を指してます。

簡単に言うと探す無駄を省く

という事です。

いくら、入庫と出庫が管理されて、
在庫量がわかったとしても

在庫の保管場所がわからないと、

在庫が無い!!
と現場を探し回ることになります。

私が勤めていた工場でもありましたが、

受け入れをした部品を適当な場所に置いてしまい、

いざ、使おうと思った時に

在庫が無い!

と払出しの担当者が探し回ったことがあります。

担当者が「どこにも無い」「追加発注をしてくれ」という
ので、私がもう一度工場を隅々まで探したところ、

なんと、倉庫の裏の目立たないところに、山積みになって
いたことがありました。

もし、私も見つけられなければ、
紛失・欠品となり、生産は停止。

そして、棚卸し時に発見されれば、余剰在庫
になります。

錆びたり腐ったりして劣化していれば、
廃却せざるを得ません。(棚卸減耗

こうなると、

在庫を探し回った時間がムダに。
在庫を購入したこと自体がムダに。

整頓は極めて重要です。

では、整頓をどうやってすればいいのか??

整頓をするうえで、大切なキーワードは

3定

と言われています。

3定とは、定品・定位・定量の3つを言い、

定品とは、決められたモノ
定位とは、決められた場所
定量とは、決められた数量

という意味です。

つまり、

決められたものを、
決められた場所に、
決められた数量だけを保管する

ということになります。

こうしておけば、入庫したものをどこに
保管すればいいのかが明確になります。

出庫する際も、置き場に行けばよいだけなので、
探し回らなくてもよくなります。

在庫の先入れ先出し

先入れと先出しができていなければ、
在庫はどんどん劣化していきます。

例えば、入庫したものを手前、手前にと
置いていき、出庫するときも手前から取り出した
とします。

奥にあるものはずっと取り出されなく
なる可能性が高くなります。

すると、どうなるか??

奥にあるものは、どんどん品質が悪化していき
劣化していきます。

食品だと「腐る」という現象が起こるので、使え
なくなる状態が明確で分かりやすいです。

腐らないプラスティックや金属のものも、
色あせたり、硬化したり、ひび割れたり、錆びたり
します。

先入れ先出しをすることで、こういった劣化を
防ぎ、在庫の新陳代謝を図ることができます。

在庫量や置き場の工夫が必要になります。

常に1日分の在庫しかなければ、
翌日の在庫置き場は空になるので、古い在庫
が残ることはありません。

置き場の工夫として一番良い例が、
コンビニの飲み物の棚です。

補充をバックヤードから行い、お客は扉を開けて
手前から取っていきます。

こうすれば、
古いものは常に手前に
新しいものは常に奥に

という状態を保つことができます。

棚の工夫

整理と先入れ先出しを行うときに
特に大切なのが棚の管理と整備です。

棚の整備のポイントは、

入庫と出庫のしやすさ

に尽きます。

置き場が決まっていても表示が
なければ分からないですし、表示
があってもそれがどこかわからなければ
意味がありません。

いくら丁寧な表示があっても、作業しにくい
棚であれば、担当者は、面倒なので必ずサボっ
てしまいます。

新旧在庫の入れ替えが頻繁に発生していては
疲れてしまいます。

先入れ先出しのところで説明したように、
コンビニのような棚はとても有効です。

工場と違って、コンビニでは入庫する人と
出庫する人が違います。

入庫する人はコンビニの従業員、
出庫する人はお客。

人間、特に消費者であるお客は面倒なことを
なるべく避けたいという心理があります。

お客に面倒な手間を与えず、かつ先入れ先出しをする
工夫がコンビニの棚に仕掛けてあります。
それは、緩やかな傾斜です。

手前に向かって緩やかな傾斜がつけてあり、
自動的に古いものが手前に来るようなしくみ
になっています。

こうしておけば、取り出しやすい手前のものを
取ります。

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