在庫回転日数の計算方法
在庫回転日数とは、対象の在庫が何日で入れ替わっているかを示す値です。
調査期間に応じて、年や月、日、時間などで求めることができます。
在庫回転日数は、在庫回転率から求めます。
在庫回転日数の計算式
在庫回転日数の計算式は、
在庫回転日数=日数÷在庫回転率
(日数は年、月、日、時間などになります。)
例えば、1年間の在庫回転率が2の場合、
以下のようなかたちで計算できます。
- 在庫回転日数(年)=1÷2=0.5年
- 在庫回転日数(月)=12÷2=0.6か月
- 在庫回転日数(日)=365÷2=182.5日
表現は年・月・日と違いますが、書いてある結果は同じです。
実務上は、月数または日数で表すことが多いです。
在庫回転期間と調査期間
先ほどの例は1年間の在庫回転期間でした。
しかし、実務上では1年間の在庫回転期間が分かったところで、
何の役にも立ちません。
例えば、6月1日から6月30日の在庫回転期間を調査したとします。
- 6月1日の在庫・・・500個
- 6月30日の在庫・・・700個
- 6月中(調査期間中)の出庫量・・・1200個
- 在庫回転率・・・2
この時の在庫回転期間(日)は、次のようになります。
30(日)÷2=15日
調査期間に応じて、日数が変わります。
1週間であれば、7日です。
場合によっては、稼働日だけで表す場合もあります。
(工場で使っている部品などの場合)
調査期間に応じて分母を変えるようにしましょう。
在庫回転日数をエクセルで計算する
在庫回転率と在庫回転日数を計算するエクセルシートを
ご用意しました。
在庫の調査期間に注意をして、ご利用ください。
在庫回転日数と製造リードタイム
在庫回転日数が適正かどうかを判断するひとつの材料として、
製造リードタイムがあります。
製造リードタイムを見れば、おおよそ在庫回転日数が適正かどうかの
判断ができます。
在庫を減らしたい経営者、在庫を減らせと言われた担当者へ
実践すれば90日以内に改善効果を実感できます。
在庫に悩んでいる方にお勧めです。