在庫管理は冷蔵庫から学ぶ

在庫管理をどうやるか分からない!
工場の方はそう思っているかもしれませんが、
実はとても身近なところで在庫管理は行われて
います。

それは、冷蔵庫です。

冷蔵庫の役割は、大きな役割は
次の2つがあります。

  • 食品の保管する
  • 食品の品質を保つ

生産計画と食材の買い物の関係

まず、「食品の保管」ですが、これは
「食べたい!」と思った時に、スーパーや
コンビニに買いに行かなくても、冷蔵庫を
開ければすぐに欲しい食品がある状態の
ことです。

主婦は、料理の献立や家族の好きなものを
あらかじめ予測して計画的にスーパーで買
っています。

お父さんは、ビールを毎日2本飲む、
子供はプリンを毎日1個食べる。

冷蔵庫の中にはビールが残り3本、
プリンは2つ、
来週は忙しいから次に買い物に行けるのは、
3日後になる・・・

今日は特売でニンジンが安いからカレー
にしよう・・・

など、色んなことを考えて買い物をします。

似ていませんか?

さぁ、生産するぞ!
というときに目の前に部品が無いと、作業を
始めることができません。

工場でも生産計画を立てて、在庫をチェック、
次の調達までに部品が切れないように発注を
出す。

顧客から注文が来てから、材料を発注していると
間に合いません。

全く同じです。

在庫の置き場と冷蔵庫の関係

次に、「食品の品質を保つ」ですが、
食品の多くは、常温で置いておくとすぐに腐ってしまう
ものばかりです。そのため、冷蔵庫で「冷やして」保管
して、品質の劣化を防ぎます。

さらに冷蔵庫には、チルド室や野菜室、冷凍室などが
あり、食品の種類によって置き場が違います。

工場の部品も同じです。
野外ではなく、倉庫で保管するのは、太陽の紫外線などから
の品質の劣化を防ぐ役割があります。
部品は大きさも種類もまちまちなので、置き場も工夫しなければ
いけません。
生産する品種や部品のカテゴリーなどでエリアを分けるのも工夫
のひとつです。

在庫管理で起こる問題と冷蔵庫で起こる問題の共通点

冷蔵庫で起こり得る問題は、

  • 何が入っているのか分からない
  • 買いすぎて入らない
  • 腐る

在庫の見える化と冷蔵庫の中身

冷蔵庫の中身は、母親しかわからないということは
ありませんか?
これは、冷蔵庫の中身の管理を母親だけがしていて、
その他の人が全く関与していないことから起こります。

改善するためには、見える化が必要です。
例えば、冷蔵庫の中身を紙に書いて、マグネットに貼り出して
おいたり、冷蔵庫の中の食品の置き場をあらかじめ決めておいたり
することです。
こうすれば、家族全員で情報が共有できます。

工場で起こる部品の紛失や部品を探し回る行為は
これとよく似ています。
あらかじめ置き場を決めておいたり、工場の棚番マップを
作っておけば、迷ったり探し回ることはなくなります。
棚の管理と冷蔵庫の置き場はよく似ています。

部品の買い溜めと冷蔵庫

部品を安い時にまとめて買っているという工場は
多いのではないでしょうか?

スーパーの特売などに買い込むことが多いと
思います。その時に冷蔵庫に入らないとどうしますか?

冷蔵庫をもう1台買うことはできませんし、隣の家の
冷蔵庫を借りることはできません。

そんなのこと当たり前!

と思っているかもしれませんが、工場では倉庫を増設し
たり、外部に倉庫を借りて保管しています。

家庭では非常識なことが工場では当たり前に行われて
います。

生産量を拡大して、根本的に使用する在庫量が増えれば、
スペースの拡大はやむを得ないかもしれませんが、
できる限り今あるスペースで保管できるように考える
ことが望ましい対応です。

買いだめは資金の固定化にも繋がります。

食品がどれだけ激安でも1か月分も買いませんよね?
その他のものが全く買えなくなってしまいます。
お金が無いからと言って、買った食材を再度売ること
なんてできません。

工場も同じで、安いからと言って買いだめをすると、
必要な投資にお金を出すことができなくなってしまいます。
足りない資金は銀行から借りなければいけないかもしれません。

少し高価でも必要な分だけを買って、早く現金化することが
結果的に資金繰りを良くして、積極的な投資が行える工場に
なります。

在庫の劣化と冷蔵庫

  • 奥から1年前の食材が出てきた。
  • この前買ったものと同じものが奥から出てきた。
  • 使い切れずに腐ってしまった。

冷蔵庫の中でよく起こることです。
これはこれまで説明してきた問題点が複合して
起こります。

置き場が整理・整頓(5S)されていなければ、
どこに何が入っているのか分からなくなりますし、

買い溜めが多すぎると、山積みの食品に本当に
必要な食品、期限切れしそうな食品に目が行き届きません。

工場でも同じことが起こります。

置き場が分からず在庫を探し回り、見つけられず
棚卸しの時に見つかる、以前に発注していた在庫が
まだ残っていたなど、在庫管理が行き届いていないと
同じようなことが起こります。

冷蔵庫というあの小さなスペースでも在庫管理の問題
がおこります。
広いスペースそして、何人もの社員がいる工場では
在庫管理をやっていないと、問題が起こるのはなおさらです。

在庫管理に困った時、一度母親や奥様に相談してみては
いかがでしょう?

冷蔵庫に置き換えて考えてもらうと意外と良いアイデア
をもらえるかもしれません。

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在庫管理は100社あれば100通り。
他社の話を聞いても、「うちの会社とは違う」と
思うのは当然です。

自社に合った在庫管理をやるためには、
基礎的な考え方・知識をしっかりと理解して、
自社に応用する力を身につけなければいけません。

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