在庫管理システムの問題と注意点

在庫管理システムに不満を持っている

在庫管理システムを導入した70%以上が何らかの不満を持っています。
なぜ、こんなに不満を持っている会社が多いのかを
実際にユーザーとして使っていた実務家目線で解説します。

現状の在庫システムの問題点

導入する在庫管理システム選びはワクワクします。
色んな機能があって目移りします。
システム会社は、
リアルタイムでデータが分かりますよ。
今までのデータが見える化できますよ。
将来的にこの機能があれば便利ですよ。
この機能を使えば一発で分かりますよ。

など、色々進めてきます。

私の調査した結果では、導入したシステムの機能を全て
使っている会社はほとんど無く、「これは必要かも?」と思い
導入した機能も使っていないのが現状です。

実際に80%の機能がムダです。
かといって必要な機能があるかと言うと、
「必要な機能が搭載されていない」

という相反する悩みをユーザーは持っています。

システム会社は実際の在庫管理を知らない

在庫管理システムを開発している会社は、在庫管理の実務経験が無く、
本やインターネットで学んだ知識のみで、在庫管理システムを構築します。

システム会社は本で学んだ知識や理論に基いて、システムを開発します。

本だけ見れば在庫管理は簡単そうに見えます。
しかし、実際はそんなに甘くありません。

システム会社はユーザーの真の悩みをサポートができない

サポート体制への不満もユーザーの大きな理由の一つです。

本で学んだ知識しかないので、彼らは実際に業務を知りません。
提案や改善アドバイスは、本の知識の受け売りであり表面的なものです。

「自社で頑張ってください」
というにとどまります。

実際に在庫管理改善支援センターにも「在庫管理システムを導入したのだが、
クライアントの問題が解決できずにっている」という問合せがシステム会社
から来ることがあります。

在庫管理システムは売ったもん勝ち?

フルオーダー、パッケージの在庫管理システムのどちらも、
システム会社の多くは、「システムを売ったもん勝ち」と売りっぱなし
になっていることが多いようです。

在庫管理を知らないシステム会社の担当者は、
システムを使いこなせないのはユーザーの責任であり、
ユーザーがシステムに合わせるべきだと考えています。

システムを導入すれば効率が良くなるのはウソ!

周りがシステムを入れたからそろそろうちも・・・
と考えている社長や担当者は多いのではないでしょうか?

システムを入れたら会社が良くなる!

というのは真っ赤なウソです!!

システムを入れて会社をよくするためには
やらなければいけないことがあります。

それは情物一致です。

しかし、システム会社は現場を知らないため、
情物一致のノウハウを持っていません。
これが一番大きな問題です。

在庫管理システムの導入後に起こるトラブル

在庫管理システムを持っているほぼすべての会社で
必ずシステム関するトラブルや問題が起こります。

  • システムの使い方が分からない
    事前にデモンストレーションや説明はありますが、
    多機能システムの場合は、覚えきれずに操作に支障をきたすことが
    多いです。
  • システムが正常に動かない
    これは、ユーザーの不慣れによる設定ミスや設定漏れによることが殆どです。
    システム会社は、設定が入力されているかどうかということは分かりますが、
    設定自体が正しいのかどうかと言う判断ができません。

ここで、システムが正常に動かなかったために、
大きなトラブルに発展した事例をご紹介します。

あるとても有名な会社では、システムを刷新するために
導入実績世界No1の会社のシステムを導入しました。

しかし、その会社のこれまでの生産や発注の考え方を
比べてみると、導入したシステムと全くの正反対でした。

システムを稼働した直後に、仕入れ先に普段だと絶対に出さない
発注が一気に垂れ流され、仕入先から問い合わせやクレームが殺到。

さらに、必要な製品の在庫が足らなくなってしまい、結果的にお客様からの
信頼を失い、注文が無くなってしまったという笑えない事例があります。
その会社はいったんシステムを止め、後始末に当たりました。

私が予想した通りの結果になりました。

「システムを扱える人間がいない」という発表のみで内情は明らかに
なっていませんが、恐らく初期設定を適当にやってしまい、システムが
それをそのまま処理したのが原因だと推測しています。

在庫管理システムの導入は慎重に

在庫管理未経験者の作った在庫管理システムには
要注意です。会社を守るのはシステム会社ではなく、
システムの導入を決めた会社自身です。

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