安く・大量に仕入れる仕入計画を立てるとどうなるのか?

もし、あなたが仕入れ部門の責任者だったとします。

ここで質問です。
バイヤーの田中さんから仕入れ方法について相談を受けました。
田中バイヤーは3月から店舗販売をしたい缶詰の仕入れを計画しています。

バイヤーの仕入計画(一括購入か小口購入か)

田中バイヤーは、仕入れ業者と協議して2つの仕入れプランを立てました。

  1. A案:仕入れコストを抑えられる一括仕入れ
  2. B案:分納での仕入れ

田中バイヤーはA案・B案のどちらにすべきか迷っています。

なお、この缶詰の販売計画としては、次のように計画しています。

  • 売価:100円
    ‐100店舗で展開
    ‐販売見込み数:1日に1000個

商品特性としては、消費期限も長く、安定して売れる見込みのあるものです。

それぞれの仕入れ案の詳細は以下の通りです。

A案(一括仕入れ:安く大量に発注)

仕入れ業者からは、一括の発注であれば、店頭原価1ケ当り50円と
いう破格の提案を受けました。

田中バイヤーは、これなら利幅も大きく、仕入れコストも低減できるので
1年分+@で400,000ケを一括発注しようと考えています。  

B案(分納仕入れ:小口でこまめに発注)

しかし、田中バイヤーは、過去に一括発注で、大量の不良在庫を抱え大損を
出してしまった苦い思いをした経験があります。

そこで、分納について仕入れ業者と商談をしたところ、
MOQ(最低発注数量)を100,000ケにした場合、
店頭原価は1ケ当り70円と大きく上昇してしまう事が分かりました。

この田中バイヤーの悩みに対して、責任者であるあなたは、仕入れを販売計画
に照らし合わせて分析できる「Planning Navi Sheet」を使ってシュミレーション
してどちらの案が良いのかを検討してみました。

まず、A案(安く大量一括発注した場合)は次のようになります。
Planning_Navi_Sheetの分析結果A案

  • 在庫回転日数:203.1日
  • GMROI:1.8

そしてB案(分納で、小口購入)
Planning_Navi_Sheetの分析結果B案

  • 在庫回転日数:53.1日
  • GMROI:2.95

このシュミレーション結果を見ると、一見優位そうに見えたA案(一括仕入れプラン)はB案(分納仕入れプラン)に比べ生産性が非常に悪い事が分かります。

ここには現れませんが、在庫数が非常に多いため、備蓄のためのスペースやコストも格段に増えます。 一括での仕入れは表面上よく聞こえますが、行ってはいけないプランです。

さらにキャッシュフローの面からA案を見てみましょう。
仕入販売計画ナビシート‗キャッシュフロー

仕入に投資した現金が回収されるのは、7月以降です。

一方B案のキャッシュフローを見てみましょう。
仕入販売計画ナビシート‗キャッシュフロー

B案は5月からキャッシュフローがプラスに転じます。
さらにその後は安定的に現金が回り、回収した現金を
次の仕入れに回せる状態になります。
さらに徐々に現金も積みあがってきて、資金繰りがどんどん
楽になります。

一見優位そうに見えた一括仕入れプランは、分割仕入れプランに比べ生産性が非常に悪い事が分かります。在庫数も非常に多く、備蓄のためのスペースやコストも格段に増えます。 一括での仕入れは表面上よく聞こえますが、行ってはいけないプランです。

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