棚の管理のポイント

現場での在庫管理は、目で見る現品管理が基本になります。
そして、現品管理のキーポイントになるのは棚の管理です。
これができていないと、仕入先から調達した部品や原料、
製造途中の仕掛品の置き場が定まらず、現場が混乱します。

  • 紛失
  • 探し回る
  • 使い間違い

など様々な弊害を生みます。

在庫管理における棚の管理の重要性と棚の表示について
ご紹介します。

棚が無い弊害

現場での現品管理において、棚の整備は欠かせません。
棚の整備がされていないと、以下のような弊害があります。

  1. 在庫を好きなところに置く
  2. 置いた人以外わからない
  3. 在庫を探し回る
  4. 在庫がなくなる
  5. 在庫が増える
  6. 適切な場所に保管されない

それぞれ見ていきます。

在庫を好きなところに勝手に置く

在庫の棚が整備されておらず、置き場が決まっていないと
在庫をもっている人が好きなところに置いてしまいます。
すると、空いているスペースや自分の都合の良い場所に
置いてしまいます。

もしかすると、ごみ置き場のすぐ隣に置いてしまい、
捨ててしまわれるかも知れません。
本来使うべき場所からとても遠い場所に置かれてしまい、
わざわざ取りに行かないといけなくなってしまうかもしれません。

置いた人以外わからない

在庫の棚が整備されておらず、在庫を好きな場所に勝手に置くと、
置いた人にしか置き場が分かりません。
もし、置いた人が休んでしまったり、会社を辞めてしまったりす
るとどうなるか、想像できますよね?

在庫の置き場を決める人が、熟練者や1人に集中していると
なお更危険です。
生産するための在庫が見つからず、最悪の場合は生産停止になり
ます。

在庫を探し回る

在庫の棚が整備されていないと、在庫を常に探し回らなければ
いけなくなります。
在庫を探す行動は、生産とは関係のない完全に無駄な作業です。
仮に1時間に5分の探し物をしているとすれば、
10時間稼働の工場だと、50分も使っています。。
約1時間を無駄にしています。せっかく10時間稼働なのに実働が
9時間になってしまいます。それが1か月続けば、約30時間の無駄。
1日分の稼働時間が損になります。

在庫を紛失する

在庫の棚が整備されていないと、在庫を空いたスペースに置き、
さらにその前にも在庫を置いてしまう。するとどうなるか?
奥に置いた在庫を見つけることができなくなります。

せっかく買った部品を見つけることもできないし、探す時間も無駄、
生産もできなくなり、出荷が遅れ、お客様に迷惑もかけてしまいます。

在庫が増える

在庫の棚が整備されていないと、在庫を好き勝手に
色んな場所に置きます。
すると、同じ部品が各所に散らばります。
集めると十分な量になるのに、散らばってしまうと
ひとつ一つの場所に置いてある量は少なく感じます。

無駄な追加発注や生産により、在庫がどんどん増えていきます。

適切な場所に保管されない

在庫によっては、品質保持のために最適な場所があります。
例えば、ゴム製品などは紫外線に弱いため室内に置いて保管
しなければいけません。
精密部品などは、ホコリも大敵です。

知識のない担当者が、知らずに置いてしまうと
劣化のスピードが早まり、せっかく買った在庫が廃却品にな
ってしまいます。

棚の整備

現物管理には、棚の整備が欠かせません。
棚とは在庫を置くための場所です。
棚を整備するメリットは、置き場が一目で分かる
ことです。
どこからどうやって数えていくのかをあらかじめ決め
ておけば、新たに棚が増えたり、部品の入れえがあって
もすぐに新しい部品の置き場をきめることができます。

  • 工場の空間を活用できる
    工場の面積は限られますが、工場は屋根を高く取っている場合が
    多いので、高さの空間はある程度確保できます。
    例えば、30平方メートルの場所でも3段の棚にすれば、90平方メ
    ートルのスペースが生まれます。

高すぎると、上に置いたものが見えなくなったり、入出庫しづらく
なるので注意が必要です。

  • 安全性を確保できる
    在庫を山のように積むと、荷崩れが起こる可能性があります。
    製造業の扱う在庫は、重量があるものが多いので、下敷きに
    なると死亡事故になりかねません。

実際に棚を整備する時には、ハード面だけではなく、ソフト面の
整備も必要になります。その時のポイントは以下の2点です。

  • 棚番を決めるルール
  • 棚に貼る表示

棚番を決めるルール

棚を設置した際、棚番を決めるルールを決めておきます。
これを決めておかないと、棚の番号がばらばらになるので、
結局どこに何があるのかが分からなくなってしまいます。

棚番の決め方

まず、工場をエリアで区切ります。
次に、棚の名前を決めます。
(ひとつのエリアに複数の棚がある場合)
番号の振り方を決めます。

例の場合は、棚の正面に向かって左から1、2、3
と数えるようになっています。

部品の置き場を聞かれたときには、
第1工場のエリアB2にある部品棚Aの1-2に置いてある
と伝えるとすぐに分かります。

棚番の決め方だけではなく、工場のエリアマップも
一緒に作っておけば、迷わずに済みます。

棚に貼る表示内容

棚の表示
棚には表示をする札を貼りつけます。
最低限の情報は、部品番号と品名です。

私はさらに、札の作成日(更新日)を付けることを推奨しています。
作成日(更新日)を記載すると、情報の鮮度が一目で分かります。
間違った部品が無いかどうか、破損していないかどうかなどを定期
的に点検します。

表示の作成は、エクセルやパワーポイントで十分です。
耐水性と耐候性をもたせるために、ラミネート加工を行います。
ラミネート加工器は、10,000円以下で購入できます。
また、文字の色は黒が基本です。
赤色は紫外線に弱いため、すぐに色落ちして文字が見えなく
なってしまうので野外では特に注意が必要です。
在庫管理の表示と色の関係

表示に部品番号を書くのは、固定ロケーション管理
場合になります。
フリーロケーションの場合は、その都度置く部品が変わるので、
部品番号を書かないことが多いはずです。

ロケーション管理

部品の置き場を決めるロケーション管理
大きく分けて次の2つがあります。

  • 固定ロケーション
  • フリーロケーション

在庫の特性によって、どちらのロケーション管理
採用するかを決定します。

不良在庫を減らし利益が出る会社を作るために

在庫管理は100社あれば100通り。
他社の話を聞いても、「うちの会社とは違う」と
思うのは当然です。

自社に合った在庫管理をやるためには、
基礎的な考え方・知識をしっかりと理解して、
自社に応用する力を身につけなければいけません。

在庫管理110番は「強い工場」作りを
支援するための在庫管理講座を開講しています。

在庫管理とは何か?
という根本に徹底的にこだわった内容で、
参加者からはシンプルで分かりやすいと
好評をいただいています。

在庫管理に学びの場を!

在庫管理改善支援センターは、在庫管理に解決策が見出せず
お悩みの経営者、担当者向けに「学びの場」を2つご用意しました。

在庫管理講座に行く時間が無い方
ご自宅で学びたい方に
在庫管理の教科書のご案内

講師から直接学びたい方に
短期間で学びたい方に
在庫管理セミナー



棚の管理の関連ページ