棚卸減耗

棚卸減耗とは、実地棚卸で数えた在庫数とデータ上の在庫数に
差異があるときに行われる会計処理です。

主に在庫自体の物理的な価値が失われたときに
行います。次のような状態が代表的な事例です。

  • 品質低下
  • 紛失
  • 盗難
  • 破損

品質低下

品質低下とは、食品の消費期限切れや金属製品の錆などの
状態で、もともと保証されていた品質が保証できなくなり、
在庫として使用ができなくなった状態を指します。

商品評価損と違い、在庫自体の市場価値はあるのですが、
在庫を使って生産し商品として売ったときに、必要な機能を
発揮できない状態です。

品質低下が起こる原因は、ほとんどが発注の出し過ぎで、
需要予測よりも実需のほうが少なかった時に起こります。

または、在庫に適した状態で保管されていないときも
品質低下が早く進んでしまいます。

例えば、冷凍食品は冷凍庫で保管しなければ、すぐに
解凍されてしまい、そのまま置いておくと食べられなく
なってしまうことと同じです。

紛失

あるはずだったものがその場からなくなっている状態です。
紛失が起こる原因は、5Sが徹底されていないときによく
起こります。

実地棚卸で見つけられず、紛失として計上したものが、
次の実地棚卸で見つかることもよくあります。

置き場が定められていなかったり、そもそも置き場が
設定されていないときに、このような状態が起こります。

盗難

工場の倉庫から盗まれてしまった時も棚卸減耗として
処理されます。

このようなことが起こる原因は、倉庫が無人であったり、
カギがかかっていなかったりと、セキュリティーに問題
がある場合があります。

また、外部業者を自由に出入りできる環境にしていると、
持ち去られてしまう危険性もあります。
海外では、社員や作業員が製品や部品を持ち出し、外で
売ってお金に換えているというケースもあります。

このような場合、倉庫に監視カメラを取り付けたり、
入場に守衛を置き、退場の際にチェックを行うなどし
て未然に防止することが重要です。

破損

運搬中や作業中に誤って、破損してしまうことも
あります。
ある程度の破損や加工ミスは仕方ないですが、頻繁に
起こるような場合は、プロセス自体に問題があります。

例えば、つまづきやすい床になっているとか、死角が
あるなど、そもそも工場のレイアウトに問題がある
ことや、作業手順を守っておらず毎回問題が発生する
こと、作業手順や設計自体に無理がある場合などが
挙げられます。

在庫管理についてどんなことでもお答えします

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