低コストの輸入品は本当に儲かるのか?

バイヤーの現場でよくある
海外から仕入れて、仕入れ値を下げるという課題を
仕入れ販売計画ナビシートを使って検証してみます。

今回田中バイヤーは、現行アイテムに替わる
高値入・高差益アイテムを提案したいと考えています。

コンセプトは以下の通りです。

  • 海外生産ルートを活用
  • 閑散期を活用した一括生産で、製造コスト最小化を実現
  • 貿易関連コスト、運搬回数コストの削減を実施

新規提案商品と従来品との比較は次の通りです。
海外仕入れと従来品の比較

結果として値入率+10%、年間継続販売により、減耗率0%
差益高+25%を実現できる見込みです。

新規提案商品は従来品と比べてとても魅力あるように
見えます。ここで飛びついてはいけません。

仕入れ販売計画ナビシートを使って検証しましょう。
今回の新規提案商品のシュミレーション結果です。

仕入販売計画ナビシート‗在庫と利上げの推移
仕入れ、在庫、売上の関係です。
一度に仕入れるため、在庫が大量に積みあがります。
そして、販売するに従って、徐々に在庫が減っていきます。

それではキャッシュフローはどうでしょうか?
仕入販売計画ナビシート‗キャッシュフロー‗輸入品仕入れ
最初に仕入れるための資金は、600万円となっています。
仕入れ原資が回収できるのは5か月後の見込みです。
そこから徐々に資金が積みあがってきます。

通期で見ると、仕入れ原資1200万円、売上1200万円
と現金が残りません。
これは、2月にまた仕入れを行わなければいけないためです。
せっかく積みあがった現金ですが、次の仕入れのために一気に
使い切ることになります。

続いて、従来品を仕入販売計画ナビシートでシュミレーション
してみます。

仕入販売計画ナビシート‗在庫と利上げの推移‗従来品

販売計画に応じて、定期的に仕入れていきます。
それでは、このような仕入れを行った場合のキャッシュフローは
どうでしょうか?

仕入販売計画ナビシート‗キャッシュフロー‗従来品
最初に仕入れるための資金は、240万円です。
仕入れ原資が回収できるのは2か月後の見込みです。
そこから、仕入れ原資は売上を使えばよい状態になります。
さらに、キャッシュもどんどん積みあがってきます。
通期で見ると、仕入れ原資840万円に対して売上1200万円
と、なんと360万円も現金が残ります。

これは指標(在庫回転日数、GMROI)で見ても明らかです。
仕入販売計画ナビシート‗輸入品と従来品

従来品のほうが、在庫回転日数とGMROIの2つの指標からみても、
キャッシュフローに有利だということが分かります。

従って、新規提案商品は不要で従来品をそのまま続けることのほうが
会社にとってもメリットがあることが分かります。

また、今回の指標には現れませんが、在庫を大量に仕入れると
その分だけ、在庫を置くスペースやオペレーション工数がかかることも
明らかです。

表面上の仕入れ値、粗利率だけで判断せず、仕入販売計画ナビシート等の
シュミレーションツールを使って必ず検証しましょう。

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