PSI管理の基本

PSI:P(製造/仕入)、S(販売)、I(在庫)は、在庫で商売をする
業種にとってビジネスの基本です。
ここでは、PSI管理を知りたい、導入したい
初心者のために基本を簡単にご説明します。

計画で大切なS(販売)

計画で最も大切なのは、S(販売)です。

何を、いつ、どれだけ販売するのか?

需要予測をして、小売業/卸売業であれば、販売に見合う材料を仕入れます。
製造業であれば、販売するための製品を生産するための生産工程が加わります。

結果、在庫と在庫回転はどうなるのか?

PSI管理の計画

PSI管理
商品の需要見込みが月1,000個であれば、年間12,000個です。

仮に、需要見込みに見合う生産/仕入は需要変動を考慮して需要の10%増しとします。

当月の生産/仕入量を当月に販売しますが、
月初の販売数量を確保するため、期初に
半月分の在庫を持つこととします。

PSI管理では生産/仕入、販売、在庫ですが、それが
適正であるかどうかを確認する目的で在庫回転を
使用します。
今の在庫は将来の販売のためであるため、

ここでは測定方法は以下の式を使用します。

在庫回転日数=在庫÷翌月販売(計画/見込み/実績)×30日

PSI管理の見込み数

PSI管理
販売見込みに合わせて、生産/仕入はその10%増し
なお、在庫は31日と適正レベル維持を見込んでいます。
(通常、見込みはその都度見直されます)

PSI管理の実績について

PSI管理
PSIシュミュレーションでは、当初計画より8月に販売が激減したため、
生産/仕入は、前月販売実績×10%増しに修正。
結果、在庫は最悪に事態を回避しました。

PSI管理シュミュレーションから見えてくること

PSIシュミュレーションからわかることは、

  1. 販売、生産/仕入、在庫は連動していること
  2. 計画、見込み、実績の対比は重要であること
  3. 在庫回転は全体のバランスを評価する指標であること

PSI管理の使い方

PSI管理は、生産/仕入台数を決めることに使うのが効果的な活用方法です。
多くの企業では、計画立案に活用し、在庫管理に活用していないのではないでしょうか?
PSI管理
上のPSIシュミュレーションを見ると在庫回転は12月~2月まで悪化となります。

PSI管理とキャッシュフロー

在庫はP(製造/仕入)、S(販売)の結果に過ぎませんが、
在庫として眠っている以上資金が凍結されているわけです。
キャッシュフロー改善の視点から、販売増を呼びかけることが大切です。
生産/仕入が終了しても在庫として存在する以上、中立的
立場にある在庫コントローラー(在庫管理担当者)の出番です。

PSI管理の目的

上のPSIシュミュレーションでは数量ベースに紹介しましたが、本来は
金額で把握することが重要です。

キャッシュフローサイクル
材料を仕入れ、製造し在庫、販売するまでキャッシュアウト(資金流出)
の状態は続きます。

キャッシュインは入金あって初めて発生します。
それを踏まえると、PSI管理は資金管理と置き換えることもできます。

意思決定を補佐するためのPSI管理とは?

PSI管理で意思決定
PSI管理の基本としては、先ず月次でしっかりとすることでしょう。
上の表は、PSI管理の事例です。

数字は金額で表示し、売上、生産/仕入、在庫、在庫回転
を計画、見込み、実績で対比しています。
見込みは翌月見込みを使っています。

PSI管理の指標は在庫回転に着目

PSI管理で意思決定
事例を見ると、4月から8月まで在庫回転は計画の30日を大きく上回っています。
1月~4月まで販売は順調に推移していましたが、5月から下方修正となり、生産/仕入で調整しています。

結果、在庫回転は5月の60日をピークに改善し、9月に27日まで改善。

PSI管理で最も重要なのは、
在庫回転を指標に販売、生産/仕入を調整する事なのです。

オペレーションサイクルを月次から週次に変更

PSI管理で意思決定

多くの企業では、月次サイクルがベースですが、PSI管理
効果的に行うためには、週次サイクルが求められます。

管理サイクルを見ると、次のような企業が多いようです。

  • 販売は日次、
  • 生産/仕入は週次(月次)
  • 在庫は月次

PSI管理で大切なのは、PSIそれぞれのサイクルを合わせることです。
いくら、販売(S)や生産/仕入(P)が揃っていても、在庫(I)
が合っていなければ、意味がありません。

意思決定を的確に行うためには、週次であるべきでしょう。
そしてPSIの結果は、販売、生産/仕入、在庫を管理するそれぞれの
各部署が集まり週次会議での共有が必要です。

PSI管理の導入のご相談、キャッシュフローの改善ならお任せください

高井先生は実務的なキャッシュフロー管理、PSI管理のスペシャリストです。
ソニーにて多数のご経験を積まれ、実績を残されています。
欧米ではスタンダードな経営指標であるキャッシュ・コンバージョン・サイクルの普及に努めている数少ない専門家です。
運転資金がいつも厳しい、キャッシュフローが一向に良くならない、キャッシュ・コンバージョン・サイクルを経営指標として取り入れてみたいなどのご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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