RFID

RFIDとは、Radio Frequency Identifierの略語で、電波や電磁波を使って、タグの情報を読み取る仕組みです。

通信方法は、次のような原理です。
製品などに取り付けられたRFIDタグ内と読み取り機の間で次のようなこと
起こっています。

  1. RFIDタグ内のICチップ内の情報を信号化
  2. RFIDタグにあるアンテナから信号を読み取り機に発信
  3. 読み取り機が発信された信号を受信
  4. 読み取り機は、受信した信号をシステムに送信
  5. システムがデータ処理を行う

製品管理はまだまだバーコードが主流です。
しかし、RFIDには大きな2つのメリットがあります。

  1. 格納できる情報量が多い
  2. 読み取り範囲
  3. 情報を書き換えできる

格納できる情報量が多い

1次元コードと言われるバーコードが格納できる情報量は英数字で約30桁、2次元コードであるQRコードは2000桁でバーコードの約67倍の情報保持量があります。
それに対して、RFIDの情報保持量は、30000桁と言われています。

情報量にしてバーコードの約1000倍、QRコードの15倍という圧倒的な
情報量です。

  1. 読み取り範囲
    RFIDは、文字通り電波や電磁波を使って情報を読み取ります。
    読み取れる範囲は数cmから数mと言われています。

読み取り範囲は使用する環境や電波帯(HF、UHFなど)に依存しますが、
バーコードやQRコードの場合は、コードに読み取り機を「当てて」読み取らないと
行けませんが、RFIDの場合は、「当てる」他にも読み取り機を「かざす」と言う使い方もできます。

身近な例では、電車の改札で使っているICカードはRFIDです。

このようにほぼ接触させて使う場合から、読み取り機をかざして、情報を読み取ることができます。
しかも、一度に複数の情報を一気に読み込むことができます。

  1. 情報を書き換えできる
    バーコードやQRコードは一度作成した情報を変えることはできませんが、
    RFIDの場合は、タグの中にある情報を書き換えることもできます。

RFIDのデメリット

RFIDのデメリットは大きく分けて2つあります。

その1つは、コストです。
バーコードやQRコードのようにまだ普及していないこともあり、まだまだ導入コスト、ランニングコストが高いのが問題です。

2つ目は、使用環境です。
電波や電磁波を使って、通信するため環境によっては読み取り精度が落ちる
可能性があります。
電波を遮断するようなものや金属、液体などは要注意です。

RFIDの利用には運用力が問われる

RFIDはとても便利です。

ある企業の経営者は、一度に読み取れるということを見て、すぐに飛びつい手導入を決めたそうです。残念ですが、このように目新しい機能だけに着目するのはとても危険です。

一般的に棚卸の簡略化に利用されているようですが、
在庫管理の専門家から見ると、この使い方はとても危険です。

もし、箱の中にある数と、タグの数が違っていた場合どうなるでしょう?
おそらく、何の疑いもなくタグの数をそのまま棚卸数とするでしょう。
しかも、一度に複数読み取れるので、再確認も行わない。

場合によっては、棚卸精度が落ちる原因になります。

きちんと運用ができるかどうか、ということが重要です。
便利なものになればなるほど、その運用力が問われます。

実数とタグの情報が違う場合の他にも
RFIDの場合は、「読み取れない」という可能性が残ります。
在庫管理の現場では「読み取れない」=「紛失」です。

この時に、作業者がRFIDが出した結果を疑い、そして自分自身の目で
確かめることができるかどうかが分かれ目です。

安易なシステムの導入は、返って作業の質、在庫管理の質を
落としかねません。

RFIDの導入をご検討の場合は、運用を含めたうえで慎重に考えましょう。

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