不良在庫を減らすコツは発注方法!予防・再発防止策も紹介

在庫管理の教科書

不良在庫とは、「通常の価格で売れなくなってしまった在庫」のことです。

不動在庫という言い方もしますが、ほぼ同じ意味合いで使われます。

会社によって細かい定義は違いますが、不良在庫は、不動在庫に比べると品質上の問題を抱えている在庫として認識されています。

いずれにしても通常販売・出荷する見込みが立っていない在庫のことです。

不良在庫および不動在庫が生まれる原因は、次のような理由が挙げられます。

  • 買い過ぎ
  • 作り過ぎ
  • 保管状態の不備

一度不良在庫になると、投資したお金と時間を取り戻すのは確実に不可能です。
そればかりか、在庫処分セールなどの特別なセールを組まなければいけないので余分な手間もかかります。

「在庫が売れてよかったね!」ではなく、「こんなことをしなければ在庫が売れなかった・・・」と思わなくてはいけません。

今回は、不良在庫の問題点と、在庫を減らす方法とメリットを、在庫管理の専門家としてわかりやすくお伝えしていきます。

1.自分たちで不良在庫を作っている

不良在庫は自然に生まれるのではなく、工場の購買活動、生産活動、営業活動など、さまざまな意思決定から生まれます。
自分たちでせっせと不良在庫を作り、せっせと廃棄しているのです。

現在、原価低減・コスト削減が叫ばれていますが、その一方で、こんな無駄な事を行っているのです。

製造業の営業利益率は約5%です。
もし、100万円分の在庫を捨てたとすれば、それは2000万円分の売上に相当します。

「今年も不良在庫がいっぱい出た。原因はわからないけど、仕方ないよね。」と言っている一方で、「売上があと100万円足りない!!!」と檄を飛ばしているのです。矛盾していませんか?

経営コストを最低限に抑えるためにも、倉庫での在庫状態を管理・把握し、商品を過剰生産していないかを確認しましょう。
売れ残った商品を減らして売上原価を抑え、在庫回転率を高めるためにも、売れる分だけ生産することが重要です。

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2.大量に買えば安くなる?

「大量に買っても、いつか使うから問題ない。」と思っている工場は多いと思います。
しかし、過度な大量購入はさまざまなリスクやデメリットがあることを知っていますか?

例えば、毎日晩酌でビールを1本飲んでいたとします。
通常価格が250円のビールが、その日、特売で1本200円で売っていたとします。
20%の値引き価格でとてもお得ですが、お得だからと言って、1年分のビールを買いますか?
金額にして、73000円です。もし、ビールを購入した後に欲しいものがあればどうしますか?
賞味期限切れ・流行おくれ・型落ちしてしまう可能性もありますし、置き場所に関しても、かなり大きなスペースが必要になります。

自宅では絶対にやらないことを会社ではやっているのです。
工場では借金をしてまで在庫を積み増しし、その一部が常に不良在庫・不動在庫として捨てられています。

不動在庫・不動在庫を捨てる前に、減らすための努力をする必要があります。
発注する数を減らすためのポイントは後述しますが、買取という方法もありますので、ぜひご検討ください。

【買取関連の記事】
在庫を減らす買取のノウハウについて、以下の記事で解説しています。こちらのサイトをぜひご覧ください。
不良在庫と余剰在庫の買い取り案内

3.不良在庫を減らすポイントは買い方

不良在庫を減らしたい会社は、在庫の「買い方」を意識することで、不良在庫の削減につながります。

販売はお客様が決めること(例外もあります)ですが、仕入れは自社で決められます。

不良在庫・不動在庫を発生させないための買い方について、詳しくはこちらをご覧ください。

4.在庫削減と適正在庫で不良在庫が再発しない仕組みを作る

不良在庫は捨てれば減りますが、それは一時的な効果にすぎません。

不良在庫が発生しない仕組み作りが必要です。これは適正在庫と在庫削減によって実現します。

そのためにも、棚卸の際などに業務の流れや在庫状況を今一度確認することで、不良在庫に関する課題を解決しましょう。

中小企業でも明日から実施できるノウハウをお伝えします
適正在庫の計算方法と仕組みづくりについて分かる適正在庫セミナー

5.在庫削減の実例を在庫管理アドバイザーから聞いてみたい

「在庫管理110番」では、定期的にセミナーを開催しています。
セミナーでは、1000万円を削減した、過去の導入事例に基づいた分かりやすい内容です。

なお、在庫管理セミナーに参加いただいた方には、2つの特典があります。

  1. 経費15%削減在庫管理術【基礎知識編】(書籍)を漏れなくプレゼント
  2. 希望者の方に個別相談を実施

話が聞けて本がもらえて、直接相談もできる。セミナーは満足度が高いと評価を頂いています。

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在庫削減に役立つノウハウが学べるセミナー

6.在庫管理の専門家に直接相談したい

在庫管理アドバイザーに直接相談ができるため、実際、スムーズに改善を進めた人もたくさんいます。
ただし、人気のサービスなので月間4名様までで予約制です。
気になったら、すぐにご連絡ください。

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