在庫とボトルネックの関係

製造業は流れ
倉庫や工場にある在庫の山。
なぜこんなことになるのでしょう?

市場は、需要と供給のバランスによって成り立っています。
製造業の場合は、もちろん需要側です。

在庫は流れが止まったところにあります。
これが答えの鍵です。

工場が考える効率は単なる部分最適に過ぎない

答えは、需要に無いものを作っているからです。

不要なものを作ってしまう理由は、「操業を止めないため」
というのが理由です。

機械を止めると効率が落ちる、だから機械を止められない

という言葉をよく聞きます。

これは計算のマジックであって、実際にはそうではありません。

1時間で、500個作れる機械があったとします。
その時のコストが、10000円。1個当たり20円の計算です。

しかし、1時間に250個しか作らなかった場合、
そのコストは果たして、1個当たり40円になるのでしょうか?

答えはノーです。

機械も操作する作業員も、その作業のためだけにその時間だけで
雇っているわけではありません。

つまり、何もしなくてもお金はかかります。

では、何もしなくてもいいのか?

その答えは、イエスです。

無駄なモノを作ると、その仕掛品や製品の在庫はどこに
いくのでしょう?
使う見込み、売れる見込みがなければ、倉庫行きです。
在庫を倉庫に運ぶ手間や倉庫の管理費が余分にかかります。

さらに作った分だけまた材料を仕入れなければいけません。
仕入のコストも余分にかかります。

ボトルネックが全体を制限する

一部の工程の生産能力が工場全体の生産量を決めます。
下の図のように、なります。

ボトルネックが工場の生産量を決める

工程Aと工程Cの生産能力は、1時間で500個。
しかし、工程Bの生産能力は、1時間で250個。

いくら、工程Aが500個生産して、次のB工程に
流しても、工程Bは250個しか処理できないので、
必然的に工程Bの仕掛品在庫は、250個ずつ増えて
行きます。

10時間、工程Aフル稼働すると、B工程で詰まり、
1日で2500個の仕掛品ができます。

ボトルネックは生産ラインの外にもある

ボトルネックになるのは、生産ラインだけではありません。
仕入れすぎ、作りすぎもボトルネックを生む原因になります。

材料の仕入れが多いと、工場自体がボトルネックになります。
次の図のようになります。

工場そのものがボトルネックになる

これは、工場の生産能力を超える仕入れをした場合に起こります。
いわゆる買い過ぎの状態です。
一定量は、発注リードタイムや発注ロットの関係でやむを得ませんが、
安全在庫を超える余剰在庫レベルの在庫は、明らかに仕入れすぎです。

製品の生産量が多いと次のようなことが起こります。

市場がボトルネックになる

需要自体がボトルネックになる場合もあります。
いわゆる作りすぎの状態です。
市場ではそんなに需要が無いのに、工場でどんどん作るとこうなります。
供給過剰の時に起こる現象です。売れない製品はずっと倉庫の中に
眠り続けます。最悪の場合は、廃却です。

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