整理と赤札作戦の具体的な進め方

整理とは、必要なものと不要なものを分けて不要なものを捨てることです。
ポイントは「捨てる」という行動です。

在庫置き場は、会社にとってデッドスペースです。
在庫がその場所にある限りは、有効活用ができません。

捨てることによって、スペースが生まれ有効活用が可能になります。

整理は次の3ステップで進めます。

  1. 赤札作戦:整理対象品のあぶり出し
  2. 販売・買取先を探す
  3. 廃却する

赤札作戦

必要なものと不要なものを分けるときの効果的な方法が赤札作戦です。

赤札作戦とは、会社にある在庫の総点検を行い、不要なものに「赤札」を貼っていくことです。

ここで大切なのは、不要なものの基準を決め定義することです。

不要なものの決め方は、使える・使えないという基準はダメです。
使えるけど、全く動いていない在庫も大量にありますよね?
そんなことをすれば、整理の意味がありません。
在庫の流動性によって各在庫のランクを決めます。

例えば、ランク分けは以下のように行います。
(会社によって決めてください)

  • 流動在庫
    毎日動く在庫
  • 微動在庫
    動きは少ないが定期的に動く在庫
  • 戦略在庫
    特定のお客のために持っている在庫
  • 不動在庫
    長い間使われていない在庫

これらを数値化して決めます。

ポイントは不動在庫の扱いです。
在庫が捨てられないというのはよく
聞く声です。
しかし、在庫には持っているだけで費用がかかります。
使わないものは処分しなければいけません。

そこで、不動在庫になる条件をあらかじめ決めておきます。
例えば、1年間動かない場合は不動在庫にするなどです。

担当者ではなく、トップダウンで行うのがコツです。

不動在庫になったものには、赤札を付けて
処分対象であることを明確にします。
赤札は現品に貼り付けるとともに事務所にも渡します。
事務所は計画的に赤札の処理を進めていきます。

その場で使わないものも不要

必要なものと不要なものを分けるもう一つの観点として、
その場ですぐに使わないものは不要とみなします。
例えば、材料を運んでくるために持ってきた空のパレット
などもその場には不要です。

在庫だけではなく、在庫の置き場や作業場所を阻害している
ようなゴミや使っていない備品なども整理の対象品です。

販売と買取先を模索する

整理対象品になるものは原則、「売れていないもの」です。
このまま待っていても売れるはずがありません。
かといってすぐに廃却を実行しません。廃却にはお金もかかります
ので、キャンペーンを打ったり、買取業者に打診して
引き取ってもらえないかどうかを模索しましょう。

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この作業は、見つかるまでやるのではなく
期日を決めて行います。長期間はいりません、短期決戦で実行します。

廃却する

売れないとわかったら、覚悟を決めて廃却しましょう。
ある会社では、売れる見込みのある会社に行って、「タダでもよいからいりませんか?」と提案したところ、タダでもいらないとはっきりと断られてしまいました。

いつか売れるかも?という淡い期待は絶対に止めましょう。

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整理は思い切りが必要

整理をすることで、いらないものは処分・廃却します。
もったいないと思わず思い切ってやることがコツです。

整理を行うことで、会社内がすっきりして有効活用でき
るスペースが増えます。

会社の本当の財務状況もはっきりと分かるようになります。

ここで思いきらないと、改善できませんし、先にも絶対に進めません。

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