EC事業の売上や利益を伸ばしたいものの、集客施策やサイト改善、リピーター獲得まで自社だけで進めるのは容易ではありません。複数の施策を試しても、優先順位や成果指標が曖昧なままでは、費用と工数だけが増える場合があります。
ECコンサル会社は、課題分析や戦略立案、KPI設計、広告運用、ECサイト改善などを支援する専門会社です。商品登録や受注対応などの実務まで委託できる会社もありますが、対応範囲や得意なECモール・業種は会社ごとに異なるため、契約前の比較が欠かせません。
本記事では、おすすめのECコンサル会社17社の特徴、EC運営代行との違い、主な支援内容、失敗を避ける選び方を解説します。売上が増えた後に発生しやすい在庫管理の課題と、複数チャネルの在庫を一元化する方法も取り上げます。
ECコンサル会社おすすめ17選
ECコンサル会社は、対応するECモールやカートシステム、得意な業種、支援範囲がそれぞれ異なります。
戦略立案だけでなく、広告運用やサイト制作、受注処理、物流まで任せられる会社もあります。自社が抱える課題と必要な支援範囲を整理したうえで、候補となる会社を比較してください。
株式会社アライバルクオリティー

出典元:公式サイト
株式会社アライバルクオリティーは、「売るためのストーリーをデザインする」を掲げ、クリエイティブとマーケティングの両面から課題解決を支援する会社です。
2008年の創業以来、1,000社以上の企業と取引を重ねています。取引先には、NTTドコモ、KDDIグループ、楽天、月桂冠、コンバースジャパン、ワコールグループなどの企業が含まれます。
強みは、UI(画面の使いやすさ)とUX(利用体験)を重視したWebサイト・ECサイトの制作です。独自の「ガラパゴスLPO」を用い、ランディングページの改善も支援しています。
EC-CUBEやShopifyなどのプラットフォームに対応しており、クリエイティブとマーケティングを組み合わせた支援を依頼できます。
ジャグー株式会社

出典元:公式サイト
ジャグー株式会社は、東京都中央区に本社を構えるEC支援会社です。
楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなどの主要モールと自社ECサイトに対応し、戦略策定から運営代行、広告運用、サイト制作まで一貫したサービスを提供しています。
代表の米原広兼氏は楽天での勤務経験があり、累計200店舗以上のコンサルティング実績を持ちます。楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーやYahoo!ショッピングのベストストアを受賞した店舗の支援実績もあります。
日次損益管理やLTV(顧客生涯価値)の分析を通じて、売上拡大だけでなく利益改善と自走できる組織づくりを支援する会社です。
サヴァリ株式会社

出典元:公式サイト
サヴァリ株式会社は、2007年に創業したEC支援会社です。楽天市場やAmazonなどの主要モールに加え、Shopifyを利用した自社ECにも対応しています。
市場性を低リスクで検証する「テスト販売プラン®」を提供しており、商品の販売可能性を確認してから本格的な出店や運用へ進められます。
SEO対策、広告運用、SNSマーケティング、サイト制作、動画制作、越境EC支援など、対応する業務も幅広い点が特徴です。
実務経験を持つコンサルタントが、事業者の課題や商品特性に応じて支援内容を提案します。
株式会社ウォークスコミュニケーションズ

出典元:公式サイト
株式会社ウォークスコミュニケーションズは、2005年に創業したECサイト専門の制作会社です。
自社でネットショップを運営してきた経験を生かし、ECサイトの構築から運営代行、コンサルティングまで一貫して支援しています。
目標設定、カート・モールの選定、サイト設計、デザイン、システム開発、マーケティングなどを幅広く依頼できます。SEO対策やアクセス解析に基づくサイト改善、リスティング広告、SNS運用にも対応可能です。
大規模なECサイトから中小規模のネットショップまで、事業規模に応じた支援を提供しています。
株式会社Minato

出典元:公式サイト
株式会社Minatoは、東京都港区に本社を構えるマーケティング支援会社です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Qoo10などの主要モールに対応し、戦略立案から実務運用まで一貫して支援しています。
プロジェクトマネージャー、オペレーター、デザイナーなどがチームを組み、事業者の課題に対応する体制が特徴です。
広告運用、CRM(顧客関係管理)、インフルエンサーの活用、転売対策なども依頼できます。売上の拡大とEC運営にかかる工数の削減を同時に進めたい企業に適しています。
株式会社OMOKAJI

出典元:公式サイト
株式会社OMOKAJIは、東京都中野区に本社を置き、利益の最大化を重視した実行型のECコンサルティングを提供する会社です。
広告費や人件費などのコスト構造を可視化し、継続的に利益を生み出せる収益モデルの構築を支援します。
戦略や改善策を提案するだけでなく、施策の実行と効果分析まで伴走する点が特徴です。支援を通じてノウハウを社内へ蓄積し、最終的には自社でEC事業を運営できる体制づくりを後押しします。
Instagram運用、メール・LINE配信、リスティング広告、モール広告など、EC集客に必要な業務も依頼できます。
アートトレーディング株式会社

出典元:公式サイト
アートトレーディング株式会社は、ECサイトの制作から運営、物流管理まで一貫して支援する会社です。
主に、以下のサービスを提供しています。
- EC運営支援:ECサイト構築、運営代行、コンサルティング、カスタマーサポート
- フルフィルメント支援:受注処理、物流管理、在庫管理、出荷業務
事業やブランドの課題整理から戦略立案、KPI設計まで対応しており、EC事業全体の成長を見据えた伴走支援を依頼できます。
ECサイトの管理・運営を担う人員が不足している場合は、商品登録や受注処理などの業務も委託可能です。サイトの改善と物流業務をまとめて相談したい企業に適しています。
Limelight株式会社

出典元:公式サイト
Limelight株式会社は、Qoo10に特化した運用代行・コンサルティング会社です。出店準備から店舗運営、広告・販促まで一貫して委託できます。
Qoo10への出店時には、ショップ開設、店舗設定、商品登録、バナー作成、ショップページ構築などを依頼可能です。EC運営の経験や社内の人員が不足している企業でも、出店に必要な作業をまとめて進められます。
運用開始後は、売上やROAS(広告費用対効果)の改善、アクセス数の増加、コンバージョン率の改善、Qoo10内のイベント対応などを支援します。
Qoo10での販路拡大と運営業務の効率化を同時に進めたい企業に適した会社です。
株式会社ALL WEB CONSULTING

出典元:公式サイト
株式会社ALL WEB CONSULTINGは、ECサイトの構築、運営、集客、販促、コンサルティングを一貫して支援する会社です。
ECサイト制作では、デザインだけでなく、競合調査、市場分析、SEO、コンテンツ設計、購入までの導線設計を含めたサイト構築を行います。モール型ECと自社ECの両方に対応し、商品ページ、ランディングページ、バナー、特集ページなども制作可能です。
EC運営支援では、商品登録、ページ更新、広告運用、SEO、SNSマーケティング、アクセス解析、改善提案などを依頼できます。
ECサイトの立ち上げから日々の運営まで、幅広い業務をまとめて委託したい企業に適しています。
株式会社これから

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株式会社これからは、EC事業の成長を総合的に支援するECコンサルティング会社です。
戦略設計、サイト制作、広告運用、CRM、物流改善などを提供し、売上の拡大と運営業務の効率化を支援しています。
Shopify、futureshop、カラーミーショップ、MakeShopなどを活用した自社ECの支援を得意としています。データ分析に基づくUI・UX設計や、CVR(購入率)の改善にも対応可能です。
ECサイトの立ち上げから事業の成長段階まで、継続して支援を受けたい企業に適しています。
株式会社Wacworks

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株式会社Wacworksは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの主要ECモールに対応する運用支援・コンサルティング会社です。
モール内SEO、広告運用、商品設計、数値分析などを一貫して支援しています。
一律のパッケージを提供するのではなく、ECモールの規模、事業の成長段階、課題に応じて戦略を設計する点が特徴です。
短期的な売上改善と中長期的な事業成長を両立させたい企業に適しています。
株式会社マルウェブ

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株式会社マルウェブは、国内外のECビジネス支援を行うWeb総合ソリューション会社です。
MagentoやShopifyを活用したECサイトの構築・運営に加え、企業間取引を扱うBtoB ECや越境ECの立ち上げにも対応しています。
中国市場向けのWebマーケティングやWeChatミニプログラムを活用した越境EC支援も提供しています。日本人スタッフと中国人マーケターが連携し、言語や文化の違いを踏まえた戦略立案、集客、SNS運用を支援する体制です。
受発注、在庫、会計、ECサイトを連携するシステムの導入も相談できます。ECサイトの構築と社内業務の効率化を同時に進めたい企業に適しています。
ルビー・グループ株式会社

出典元:公式サイト
ルビー・グループ株式会社は、ECサイトの構築、運用、マーケティング、商品撮影、物流、カスタマーサポートなどを一貫して支援する会社です。
ラグジュアリーブランドの公式ECサイトを構築・運営してきた実績を持ち、専任チームによる販売支援やキャンペーン企画、購入率を高めるための改善提案を行っています。
Salesforce Commerce Cloud、Shopify、EC-CUBEなどのECプラットフォームにも対応可能です。
英語での対応や海外ブランドの日本進出も支援しているため、日本国内でEC事業を始めたい海外企業にも適しています。
株式会社CIN GROUP

出典元:公式サイト
株式会社CIN GROUPが提供する「asnaro」は、ECサイトの制作から運用、マーケティング、物流、カスタマーサポートまで一貫して支援するサービスです。
自社ECだけでなく、楽天市場やAmazonなどのECモールの運営代行にも対応しています。SNS広告、Instagram、TikTokなどを活用した集客も依頼可能です。
商品登録、受注管理、在庫管理、発送代行などのバックエンド業務も委託できます。
ECサイトの立ち上げから運営業務まで、社内の人員不足をまとめて補いたい企業に適したサービスです。
株式会社天喜ジャパン

出典元:公式サイト
株式会社天喜ジャパンは、楽天市場を中心に、売上向上と運営業務の効率化を支援する会社です。
楽天市場で発生する繰り返し作業を自動化ツールとデータ分析によって効率化し、担当者の作業負担を軽減します。
楽天市場の検索連動型広告であるRPP広告の運用、イベント対策、ランキング画像の更新、転換率改善、データ分析などを依頼可能です。
楽天市場の店舗運営にかかる作業を減らしながら、売上改善へ取り組みたい企業に適しています。
株式会社Tsun

出典元:公式サイト
株式会社Tsunは、Shopifyを中心としたECサイトの構築やアプリ開発を行うECテック会社です。
ECサイトの立ち上げ、既存サイトの改善、機能開発などに対応しており、事業の成長段階や課題に合わせた支援を提供しています。
Shopifyアプリの開発や外部システムとの連携にも対応可能です。EC事業の拡大に伴って増加する運営業務を効率化し、担当者がマーケティングや商品開発へ集中できる環境づくりを支援します。
AI検索に強い福岡ECサイト株式会社

出典元:公式サイト
福岡ECサイト株式会社は、ECサイト制作、Webコンサルティング、AI検索対策などを提供する会社です。
ChatGPTやGoogleのAI検索に企業や商品情報を正しく理解してもらうため、サイト設計や情報発信の改善を支援しています。
AI検索の分析、戦略設計、コンテンツ改善、継続的な運用支援まで依頼可能です。
ECサイトの売上改善に加え、AI検索を経由した新しい集客方法へ取り組みたい企業に適しています。
そもそもECコンサルとは
ECコンサルとは、EC事業の課題を分析し、売上や利益の向上に必要な戦略と改善策を提案する支援サービスです。
市場調査、競合分析、KPI設計、集客施策、ECサイト改善、リピーター獲得など、EC事業の成長に必要な業務を幅広く支援します。
ECコンサル会社によって対応範囲は異なり、戦略や改善策の提案だけを行う会社もあれば、広告運用や商品登録、受注処理などの実務まで担う会社もあります。
EC支援会社は、ECサイトの制作や物流、カスタマーサポートなども含む幅広い呼び方です。ECコンサルティングは、EC支援の中でも課題分析と戦略立案、施策改善に重点を置いたサービスといえます。
ECコンサルとEC運営代行の3つの違い
ECコンサルとEC運営代行は、支援の目的と実務を担う範囲が異なります。
自社にEC運営を担う人員がいる場合はECコンサル、日常業務を担う人員が不足している場合はEC運営代行が候補になります。
1. 支援の目的と範囲
ECコンサルの主な目的は、EC事業の課題を特定し、売上や利益を伸ばすための戦略と改善策を設計することです。
市場や競合、顧客、売上データなどを分析し、取り組む施策の優先順位を決めます。
EC運営代行は、商品登録、在庫情報の更新、受注処理、問い合わせ対応、広告運用など、ECサイトの日常業務を代行するサービスです。
ただし、ECコンサル会社が実務まで担当する場合や、EC運営代行会社が戦略立案まで支援する場合もあります。契約前に対応範囲を確認してください。
2. 実務を担う範囲
ECコンサルを利用する場合、提案された施策を自社で実行する契約と、コンサルタントが実行まで伴走する契約があります。
自社にEC担当者がいるものの、戦略設計や分析のノウハウが不足している場合は、コンサルティングを中心とした支援が適しています。
ECサイトを運営する人員そのものが不足している場合は、実務を委託できるEC運営代行が有力な選択肢です。
自社の人員とノウハウを整理し、戦略と実務のどこまでを外部へ依頼するか決める必要があります。
3. 自社に残る役割
ECコンサルやEC運営代行を利用しても、商品の方針、販売価格、利益目標、顧客へ提供する価値などの意思決定は自社が担います。
事業に関する情報を支援会社へ十分に共有しなければ、自社の状況に合った提案や運営は期待できません。
実務を広く委託する場合も、目標とKPI、報告方法、意思決定の流れを支援会社と共有することが重要です。外部へ丸投げせず、自社と支援会社が役割を分担して取り組む必要があります。
ECコンサルの支援内容5つ
ECコンサル会社へ依頼できる主な業務は、戦略設計、集客、サイト改善、運営代行、ブランディングの5つです。
対応範囲は会社によって異なるため、自社に必要な支援を整理してから依頼先を比較してください。
1. EC戦略・KPI設計
EC戦略の設計では、市場規模、競合サイト、顧客層、商品の収益性、既存サイトの売上データなどを分析します。
分析結果に基づき、売上や利益などの目標とKPI(目標達成までの進捗を測る指標)を設定し、施策の優先順位を決める支援です。
売上が伸びない原因は、集客不足だけとは限りません。購入率、客単価、リピート率、在庫切れなどが影響している場合もあります。
課題を数値で整理すると、広告費を増やすべきか、商品ページやリピート施策を改善すべきか判断しやすくなります。
2. 集客・広告運用
ECサイトへの集客方法には、SEO、リスティング広告、SNS、インフルエンサー施策、メール配信などがあります。
楽天市場やAmazonなどのECモールでは、モール内SEOや検索連動型広告、セールイベントへの対応も重要です。
集客施策を評価する際は、アクセス数だけでなく、購入率、顧客獲得単価、ROAS、売上、利益まで確認します。
流入数が増えても購入につながらなければ、商品ページや価格、配送条件などの改善が必要です。
3. ECサイト制作・改善
ECコンサル会社には、ECサイトの新規構築、リニューアル、商品ページ制作、ランディングページ制作なども依頼できます。
既存サイトでは、アクセス解析や購入データを基に、商品を探しやすい導線や入力しやすい購入画面へ改善します。
Shopify、EC-CUBE、BASEなどの自社ECと、楽天市場、AmazonなどのECモールでは、必要な知識や改善方法が異なります。
利用中のカートシステムやECモールに対応しているか、契約前に確認してください。
4. EC運営代行・業務改善
商品登録、ページ更新、受注処理、問い合わせ対応、広告運用、売上レポートの作成など、日常的なEC運営業務を委託できる会社もあります。
社内の担当者が不足している場合は、運営代行を利用すると商品企画や経営判断などの重要な業務へ時間を使いやすくなります。
ただし、非効率な業務を整理しないまま外部へ委託すると、委託費用が増える可能性があります。
業務手順を整理し、自動化できる作業と人が判断すべき作業を切り分けることも大切です。
5. ECブランディング
ECブランディングとは、ブランドの価値や世界観、商品に込めた考えを顧客へ伝え、価格や機能だけに左右されない購入理由をつくる取り組みです。
ブランドへの信頼や愛着が生まれると、指名検索やリピート購入につながりやすくなります。
ブランド価値は、広告やデザインだけで形成されるものではありません。注文後の配送、梱包、問い合わせ対応、商品の品質なども顧客体験の一部です。
納品遅延、誤送、欠品が発生すると、集客施策で獲得した顧客の信頼を失う可能性があります。ECブランディングを進める際は、販売後の業務と在庫管理もあわせて整える必要があります。
ECコンサル会社の選び方4つ
ECコンサル会社を選ぶ際は、自社の課題、対応プラットフォーム、支援実績、契約条件を確認します。
知名度や料金だけで判断せず、自社と近い事業を支援した経験があるかを比較してください。
1. 課題と目標を明確にする
依頼先を探す前に、自社が優先して解決したい課題を明確にします。
売上、利益、集客数、購入率、リピート率、運営工数など、改善したい項目を整理してください。
「売上を伸ばしたい」だけでは、必要な支援を判断できません。「半年以内に月間売上を20%増やす」「商品登録にかかる時間を半分にする」など、期限と数値を設定すると支援会社との認識を合わせやすくなります。
2. 対応プラットフォームを確認する
ShopifyやBASEなどの自社ECと、楽天市場やAmazonなどのECモールでは、集客方法や運用ルールが異なります。
利用中のプラットフォームに対応しているだけでなく、十分な運用経験があるかを確認してください。
複数のECモールや実店舗でも販売している場合は、チャネルを横断した支援が可能かも重要です。将来追加する予定の販売チャネルがあれば、あわせて伝えます。
3. 得意な業種と実績を確認する
食品、アパレル、化粧品、日用品、高級商材など、商品によって顧客の選び方やリピート周期は異なります。
自社と近い業種、商品単価、事業規模の支援経験があるかを確認してください。
実績を確認する際は、売上が増えたという結果だけでなく、実施した施策、支援期間、成果が出た理由まで質問します。
過去の成功事例を自社でも再現できるかを見極めることが大切です。
4. 支援範囲と料金を確認する
戦略の提案だけなのか、施策の実行や運営代行まで含むのかを確認します。
担当者の人数、定例会の頻度、レポート内容、問い合わせへの対応方法も比較してください。
料金体系には、月額固定、成果報酬、月額料金と成果報酬を組み合わせた形式などがあります。
初期費用、追加作業の料金、最低契約期間、解約条件も含め、契約期間中に発生する総額を確認する必要があります。
ECコンサルの実力を見極める4つの質問
ECコンサルは形のないサービスであり、契約前に実力を判断しにくい面があります。
面談では、課題の捉え方、KPIの設計、類似事例、支援体制について質問してください。
1. 課題と初期提案を聞く
自社のECサイトや事業計画を見てもらい、現時点で考えられる課題と改善方法を質問します。
質問例は以下の通りです。
「弊社のECサイトと事業内容を見て、優先して改善すべき課題は何だと考えますか。また、どのような順序で改善しますか」
サイトを十分に確認せず、広告出稿やリニューアルだけを勧める会社には注意が必要です。課題の根拠と施策の優先順位まで確認します。
2. KPIと達成手順を聞く
目標達成までに確認するKPIと、施策を実行する順序を質問します。
「月間売上を○円まで増やすために、どのKPIを設定し、どのような施策を進めますか」
売上だけでなく、アクセス数、購入率、客単価、リピート率、広告費、粗利益などを分解して説明できるか確認してください。
3. 類似事例と再現性を聞く
自社と近い業種、商品単価、売上規模の支援事例を質問します。
「弊社と近い事業者を支援した事例はありますか。どのような課題に対して何を行い、どの程度の期間で成果が出ましたか」
守秘義務によって企業名や数値を開示できない場合もあります。開示可能な範囲で、施策の考え方や成果が出た理由を説明できるか確認します。
4. 支援体制と進め方を聞く
契約後に担当する人、打ち合わせの頻度、報告方法、自社側で必要な体制を質問してください。
「支援はどのような手順で進みますか。弊社で準備すべき人員やデータも教えてください」
営業担当者と実際のコンサルタントが異なる場合もあります。契約前に担当予定者の経験や、同時に担当する案件数も確認すると安心です。
ECコンサルと成果を出す4つの要点
ECコンサルを利用するだけで、売上や利益が自動的に増えるわけではありません。
支援会社へ必要な情報を共有し、提案された施策を実行できる社内体制を整える必要があります。
1. 支援会社へ丸投げしない
支援会社はEC事業の成長を支えるパートナーですが、商品や顧客について最も詳しいのは自社です。
商品の利益率、販売状況、顧客から寄せられた意見、社内の制約などを積極的に共有してください。
提案された施策を実行する担当者と、必要な判断を行う責任者も決めておきます。意思決定に時間がかかると、施策の実行が遅れて成果が出にくくなります。
2. 成果の定義を共有する
契約開始時に、何をもって成功とするかを支援会社と共有します。
売上だけを追うと、広告費や値引きが増え、利益が減る場合もあります。
売上、粗利益、顧客獲得単価、購入率、リピート率など、事業の目的に合ったKPIを設定してください。定期的に数値を確認し、目標との差に応じて施策を見直します。
3. ノウハウを社内に残す
支援会社へ依存しすぎると、契約終了後にECサイトを改善できなくなる可能性があります。
施策の目的、実施内容、結果、改善点を記録し、自社の担当者も判断できる状態を目指してください。
定例会の議事録、作業手順書、成功事例、失敗事例などを社内で共有すると、担当者が交代した場合もノウハウを引き継げます。
4. 中長期で進捗を管理する
ECサイトの改善は、施策を実行してすぐに成果が表れるとは限りません。
SEO、ブランディング、リピーター獲得などは、一定の期間をかけて取り組む必要があります。
短期間の売上だけで判断せず、設定したKPIが改善しているかを確認してください。ただし、成果が出ない状態を放置せず、仮説と施策を定期的に見直すことも重要です。
EC事業の成長を支える在庫管理
ECコンサルによって集客や購入率が改善しても、在庫管理が追いつかなければ売り越しや欠品、過剰在庫、誤出荷が増える可能性があります。
注文数が増えるほど、ECサイトの表側だけでなく、受注、在庫、出荷などのバックヤード業務が重要になります。
EC多店舗展開で生じる5つのリスク
楽天市場、Amazon、自社ECサイト、実店舗など、複数の販売チャネルを持つと在庫管理が複雑になります。
在庫情報がチャネルごとに分断されている場合、主に以下の5つのリスクが発生します。
- 売り越しと機会損失:在庫がない商品を販売したり、在庫があるのに売り切れと表示したりします。
- 手作業によるミスと管理コスト:販売のたびに在庫数を更新する必要があり、入力ミスや更新漏れが増えます。
- 販売チャネル間の在庫偏り:一方の店舗では欠品し、別の店舗では在庫が残る状況が発生します。
- 保管場所の不明:商品数が増えると、商品を探す作業に時間がかかります。
- キャッシュフローの悪化:正確な在庫数を把握できず、欠品を恐れて必要以上に仕入れる可能性があります。
売り越しは注文のキャンセルや顧客からのクレームにつながります。欠品による機会損失や過剰在庫も、売上と利益を圧迫する要因です。
在庫管理の負の連鎖
注文が急増すると、最初に誤送や出荷漏れなどのミスが増えます。
返品、再発送、謝罪対応に追われると、在庫データの更新まで手が回らなくなり、実際の在庫数とシステム上の在庫数に差が生じます。
在庫管理の負の連鎖は、主に以下の順序で進みます。
- ミスと混乱が増える:注文処理が追いつかず、誤送、出荷漏れ、在庫更新の遅れが発生します。
- 利益を生まない業務が増える:返品、再発送、問い合わせ、謝罪対応に担当者が追われます。
- 在庫データと顧客の信頼が崩れる:欠品や過剰在庫が増え、レビューやリピート率にも影響します。
ブランドへの信頼が高いほど、納品遅延や誤送が発生した際に顧客が受ける失望も大きくなります。
担当者の注意だけで防ごうとせず、注文数が増えても正確に処理できる業務フローと仕組みを整える必要があります。
在庫管理を一元化した導入事例
複数のECサイトと大手小売チェーンへの卸売を行う企業では、ECと卸売の在庫が別々に管理されていました。
リアルタイムの在庫数を把握できず、欠品を恐れて多めに発注していたため、キャッシュフローも圧迫されていました。
在庫管理110番の支援によって業務フローを見直し、ECと卸売を含む販売チャネルの在庫を一元管理する仕組みを構築しました。
導入後には、以下の成果が得られています。
- キャッシュフローの改善:正確な在庫を把握できるようになり、発注頻度を高めて資金繰りを改善しました。
- 営業機会の拡大:在庫確認と商品準備にかかる時間を短縮し、取引先へ迅速に回答できるようになりました。
- 顧客満足度の向上:売り越しによる注文キャンセルが減り、販売機会と顧客の信頼を守れるようになりました。
EC在庫管理を一元化する3つの方法
ECの在庫管理を一元化する方法には、Excelなどの表計算ソフト、在庫管理システム、POSとECの連携があります。
商品数、販売チャネル数、注文数を基に、自社で無理なく運用できる方法を選んでください。
1. Excelなどの表計算ソフト
商品数と注文数が少ない段階では、Excelなどの表計算ソフトでも在庫を管理できます。
導入費用を抑えやすい一方で、販売チャネルが増えると入力作業や更新漏れが増加します。複数人で同じファイルを扱う場合は、二重入力や上書きにも注意が必要です。
2. 在庫管理システム
在庫管理システムを導入すると、複数のECサイトやECモールの在庫情報をまとめて管理できます。
販売時に在庫数を自動更新できれば、売り越しや更新漏れを抑えられます。受注情報の取り込み、出荷指示、棚ごとの在庫管理なども効率化が可能です。
3. POSとECの連携
実店舗とECサイトの両方で販売する場合は、POSとECの在庫情報を連携する方法があります。
店頭で商品が売れた時点でECサイト側の在庫数も更新できれば、実店舗とECサイトで同じ在庫を販売する際の売り越しを防ぎやすくなります。
EC在庫管理システムの選び方4つ
EC向けの在庫管理システムを選ぶ際は、以下の4点を確認します。
- ECカートやモールとの連携:Shopify、楽天市場、Amazonなど、利用中の販売チャネルと連携できるかを確認します。
- 必要な機能と拡張性:受注管理、在庫同期、出荷指示、棚管理などの必要な機能と、事業拡大への対応力を比較します。
- 操作性とサポート:担当者が迷わず操作できるか、導入支援や問い合わせ対応を受けられるかを確認します。
- 費用対効果:初期費用、月額料金、追加機能の費用と、削減できる作業時間や機会損失を比較します。
API連携とCSV連携では、在庫情報を更新できる頻度や必要な作業が異なります。
無料トライアルやデモが用意されている場合は、実際の業務を想定して操作性を確認してください。
成長する在庫管理システム

在庫管理110番の「成長する在庫管理システム」は、ECサイト、実店舗、卸売など、複数の販売チャネルにある在庫を一元管理するシステムです。
在庫管理の専門家が業務の流れを整理し、企業ごとに必要な機能を構築します。
- 複数の販売チャネルにある在庫の一元管理
- 商品の保管場所と在庫数の可視化
- 受注・出荷・在庫更新作業の効率化
- 事業成長や販売チャネルの追加に応じた機能拡張
システムを導入する前に業務フローを整理するため、現場の混乱をシステムへ持ち込む事態を防ぎます。
ITツールに慣れていない担当者でも操作しやすい画面を設計し、日々の作業と入力ミスの削減を支援します。
低コストで自社に必要な機能を持ったシステムを導入できます
まとめ
ECコンサル会社を選ぶ際は、必要な支援範囲、対応するECプラットフォーム、類似事業の支援実績、料金と契約条件を比較することが重要です。
戦略の提案だけを受けるのか、施策の実行や日常業務まで委託するのかによって、適した会社は異なります。
ECコンサルによって集客と売上が伸びるほど、受注、在庫、出荷などの業務負担も増加します。
販売機会を逃さず、顧客の信頼を守るためには、ECサイトの改善と在庫管理の仕組みづくりを並行して進める必要があります。
在庫管理に関するご質問・ご相談
在庫管理110番では、EC運営と在庫管理の最適化に関するご相談を受け付けています。
複数のECサイトや実店舗の在庫を一元化したい場合や、注文の増加に現在の業務が対応できるか不安な場合は、お気軽にご相談ください。
500社を超える相談実績を持つ在庫管理アドバイザーが、在庫の流れと業務上の課題を整理し、自社に適した改善方法をご提案します。
無料の個別相談も実施しています。
些細なことでも遠慮なくご相談ください!

