HSコードとは
HSコード(Harmonized System Code)とは、国際的に統一された貿易品目の分類コードで、貨物を輸出入する際の品目分類に用いる輸出入統計品目番号です。
HSコードは6桁の国際共通コードで構成されており、各国が独自に追加の桁を加えることができます。一般的に、日本を含む多くの国では9桁〜10桁で運用されます。
例えば、 排気量 1000cc以下の乗用車のHSコードは、 8703.21です。
HSコードは、細かく規定がされています。
中小企業の多くは、乙仲業者にHSコードの調査を丸投げしていることが多いようですが、実は適切なHSコードを選択するだけで関税を10%も削減することができるかもしれません。
今回は、HSコードの調べ方を詳しく解説します。
目次
適切なHSコードで関税を削減できる
HSコードは、貨物を輸出入する際には必ず記載する必要があります。
日本では乙仲業者にお任せすることが多いので企業の方はあまり意識していないことが多いようです。
ただし、適切なHSコードが選択されていない場合、高い関税を支払うことになります。
その費用は、輸出入の度にかかるので、その商品を扱い続ける限りずっと必要な作業です。
適切なHSコードを選択すれば、多い場合10%もの関税を削減できます。
ただ、関税率はこのコード毎に決定されているので、関税率を知るためにはまずHSコードを把握しなければいけません。
HSコードの調べ方
それでは、一つHSコードを特定してみましょう。
今回は、テーブルナイフのHSコードを調べてみます。
財務省の貿易統計の実行関税率表(タリフ)を確認します。
HSコードの「部」からおおよその目星を付ける
第1部から順番にみていきますと、第15部の第82類に「卑金属製の工具、道具、刃物、スプーン及びフォーク並びにこれらの部分品」とあります。
まずは、ここら辺かな。。。という程度でいいので目星をつけます。
品名を確認する
分類「第82類」の右の税率のところをクリックします。
第82類(卑金属製の工具、道具、刃物、スプーン及びフォーク並びにこれらの部分品)の税率
そうすると、第82類に含まれる品が一覧で出てきます。
一覧の品名を更に調べます。
このままだと見にくいので、左上の「印刷用表示」をクリックすると見やすくなります。
そうしますと、8211が「刃を付けたナイフ」となります。
その下を見ますと、やっとテーブルナイフが見つかりました。
テーブルナイフのHSコードは、8211.91.000と特定できました。
HSコードを特定するのは面倒な作業
HSコードの特定方法を解説しましたが、HSコードを特定するのはとても面倒で、ややこしい作業だということがご理解いただけたかと思います。
ずっと関税に関する仕事をしていて慣れている人だと、当たりを付けやすいので、すぐに特定できますが、慣れない人だともっと大変です。
さらにそれが間違っていると苦労も水の泡です。。
面倒だからと言って丸投げするのではなく、商品が取引されるたびに発生する関税を大幅に削減できる可能性があるため、時間や費用をかけてでも十分に調べる価値はあります。
HSコードの特定が難しい場合もある
一つの製品を特定するのにも一苦労です。テーブルナイフはたまたま関税率表にそのままズバリの記載がありましたので、
特定し易かったですが、必ずしもズバリの記載があるとは限りません。
そうしますと、本当に合っているのかについては、税関に直接問い合わせるか、専門の通関士に確認する必要があります。
また、国によって解釈が違う場合もあり、輸入時に輸入国によって修正されるケースもあります。
輸入品のコスト削減を専門家に相談する
大手企業のように貿易部門や通関士資格を持った担当者がいれば、その業務に時間を割くことは可能です。しかし、中小企業の場合はそういった部門や担当者がいないことが多く、余計な関税を支払っている可能性が非常に高いです。 下記のようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
- 自社の関税率が適切なのかを知りたい
- 関税を削減したい
- 適正な移転価格が知りたい