弊社の在庫管理アドバイザーの岡本が大阪府工業協会(設立1949年 会員数1222社 代表理事:黒田章裕(コクヨ株式会社))主催の「在庫の現品管理基礎」セミナーの研修講師として登壇しました。
製造業に特化した現品管理の基礎と、精度と効率を上げるための棚卸の基礎とノウハウを解説しました。
在庫管理というと、ITやシステム化というイメージが強いですが、ITやシステムが扱えるのは情報です。カタチのあるモノは扱えません。
どんなに高価やIT技術やシステムを導入したとしても、現品管理ができていないと宝の持ち腐れです。
DX、デジタル化の前に必ず現品管理の仕組み作りが必要です。
在庫管理には企業規模、設備投資金額は関係無い
毎回、生産品目、企業規模、役職、担当業務が様々なので、どのような受講者様にも役立てていただけるような内容にしています。
在庫管理がうまく回っている(レベルの高い)会社とそうでない会社の違いはたった一つ、「やるべきことをきちんとやっているか?」ということです。
企業規模問わず、在庫管理でやるべきこと、そしてそれらをやるべき順番は決まってます。
そこには、企業規模や設備投資の金額は関係ありません。
これまで、500社以上の方と面談をしましたが、「在庫管理の基本」をきちんと実践している会社は、必ず成功しています。
このセミナーでは、
- 在庫管理が全くできていない会社:やるべきことと手順を学ぶ
- 在庫管理の改善の方向性に悩んでいる:やるべき手順が合っているかを確かめる
といったような活用ができるようになっています。
現品管理セミナー受講者様の感想
今、行っている在庫管理の方向性が間違っていないことが分かった。
改めて、弊社の在庫管理のレベルの低さを痛感した。今後、メンテナンスの「しくみ化」も検討することが重要であると感じた。
在庫管理の段階ごとで起こり得る問題点や注意点を改めて知ることができました。
棚卸後の、問題点の対策や改善方法について特に参考になりました。
ぜひ自社でもやってみたいと思います。ありがとうございました。
現品管理の基礎セミナーの内容
研修内容は、前半の現品管理と後半の実地棚卸の2部制で、
4つのパートに分けて講義しました。
- 在庫管理のキモは現品管理
- 整理整頓が現品管理の第一歩
- 事例から学ぶ、モノの置き方・表示のしかた
- 実地棚卸の正確・迅速なやり方
在庫管理のキモは現品管理
- ITや在庫管理システムを使う以前に重要な現品管理
- 現品管理で目指すこと(お金をかけず、仕組みづくりに知恵を絞る)
- 現品管理に失敗すると何が起こるのか(よくある事例)
- 在庫の置き方のルールづくりから始めよう
整理整頓が現品管理の第一歩
- 『整理』の本当の意味とは
- 『整頓』の本当の意味とは
- 『整理』と『整頓』の違い
事例から学ぶ、モノの置き方・表示のしかた
- 定品・定位 ~置き場づくりの注意ポイント~
① 固定ロケーションとフリーロケーション
② ダブルビン法で簡単に数量管理
③ 誰でも見ればわかるモノの置き方、7つの原則
④ 表示は視認性・機能性・正確性が大事
⑤ 仮置きする場合の注意点 - 定量 ~いつも決まった量を配置するためには~
- 定色 ~ひと目で識別できる仕組みづくり~
① 表示に使う色のポイント
② 道路標識から学ぶ、色や形の持つイメージを活用する - 決めたルールが次第に崩れてくる、どう対処し、どう予防するか?
実地棚卸の正確・迅速なやり方
- 実地棚卸の基本
① 在庫を現物とデータの両面から管理
② 実地棚卸の手順:事前準備 → 実施 → 棚卸票の集計・整理 - 前日までの準備のポイント ~棚卸は前準備が命~
- 実施当日の注意点
① ミスを防ぐマニュアル作成
② スムーズに棚卸を進める方法 - 棚卸票の集計・整理のやり方
- 棚卸後にやるべきこと
在庫管理に役立つセミナー
在庫管理110番では、在庫管理に役立つセミナーを定期開催しています。
セミナーは、対面(東京・大阪・名古屋)のほか、オンラインでも開催していますので全国どこからでもご受講いただけます。
現品管理の基礎セミナーの開催
今回、大阪府工業協会で開催したセミナーは、個別開催も可能です。
現品管理の基礎セミナーに興味がある、自社の研修でやりたいというご相談、お問い合わせはお気軽にお待ちしております。
現品管理の基礎セミナー