【専門家監修】失敗しない!在庫管理システムの導入6ステップを解説

「在庫管理システムを導入するときは具体的に何をしたら良いの?」

「自社に合った在庫管理システムが何なのかイマイチわからない」

「在庫管理システムを導入するために社内でやっておくべきことはある?」

在庫管理システムを自社に導入しようと思っているものの、具体的に何をすれば良いのかわからず、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

結論、自社の業務改善に向けて在庫管理システムを導入する際は、以下の6ステップに沿って準備を進めることが大切です。

在庫管理システムを導入する流れ 6ステップ

STEP 1
自社の課題の棚卸し (重要)
STEP 2
在庫管理システムの条件整理
STEP 3
自社に導入する在庫管理システムを決める
STEP 4
開発会社とシステム設計を進める
STEP 5
在庫管理システムの導入準備をする
STEP 6
テスト運用と効果測定を行い現場に浸透させていく

上記の中でも、自社の課題を棚卸しするステップは、自社にピッタリの在庫管理システムを選定し、スムーズに導入を進める上で非常に重要な工程となります。

ただし、現場の感覚だけを頼りに何となくで棚卸ししても、非効率な在庫管理業務に陥っている根本的な原因を見つけることはできません。

棚卸し以外のステップについても、効率よく進めるためのポイントを押さえておかなければ、在庫管理システムを導入しても、時間やコストを無駄にしてしまうでしょう。

そこで、この記事では、在庫管理システムを導入する流れについて、失敗を防ぐためのポイントとともに解説します。

この記事を最後までお読みいただければ、初めて在庫管理システムを導入する方でも、無理なく計画的に準備を進められるでしょう。

従業員の作業負担を軽減しつつ、より精度の高い在庫管理業務を実現させたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. 在庫管理システム導入の第一歩は「自社の課題の棚卸し」をすること

在庫管理システムを導入する際、最初に取り組むべき重要なステップは「自社の課題の棚卸し」を行うことです。

具体的には、システムの選定を検討する前に以下の2点を明確にします。

在庫管理システムは、従業員の作業負担を軽減し、より正確な在庫管理を実現するためのツールです。

「自社の課題の棚卸し」で明確にすべき内容
  • 現在の在庫管理業務にどのような問題があるか
  • 在庫管理業務の中でもどの部分を改善すべきか

しかし、自社の課題を把握しないまま導入を進めると、「業務改善を図る」という本来の目的を見失い、システムを入れること自体が目的になってしまいます。

在庫管理システムの導入が目的になると、現場の実態に合った運用ができず、かえって業務が複雑化してしまうでしょう。

他にも、自社の課題の棚卸しをしないことで、以下のようなリスクが生じる可能性があります。

社内への影響度生じるリスク
★★★★業務内容をシステムに合わせることで、自社が築いてきた独自の強みが失われる
★★★在庫管理者の意見のみを反映させたシステム設計になり、現場が混乱する
★★現場の実態に合った運用ができず、かえって業務が複雑化してしまう
不要な機能を追加してシステムの内容が複雑化し、従業員が使いにくさを感じる

これらの失敗を防ぐためにも、在庫管理システムの導入を検討する際は、まず自社の現状を正しく把握し、課題を丁寧に棚卸ししましょう。

課題の棚卸しを含めた具体的な導入ステップについては、次章から詳しく解説していきます。

2. 在庫管理システムを導入するときの流れ

在庫管理システムを導入するために必要なステップは、以下の6つです。

在庫管理システムを導入する流れ 6ステップ

STEP 1
自社の課題の棚卸し (重要)
STEP 2
在庫管理システムの条件整理
STEP 3
自社に導入する在庫管理システムを決める
STEP 4
開発会社とシステム設計を進める
STEP 5
在庫管理システムの導入準備をする
STEP 6
テスト運用と効果測定を行い現場に浸透させていく

各ステップのポイントを押さえた上で、自社にピッタリの在庫管理システムを選定し、着実に業務改善を実現できる体制を整えましょう。

3. 在庫管理システムを導入するstep1.自社の課題の棚卸し

社内に在庫管理システムを導入する際は、まず「自社がどのような在庫管理上の課題を抱えているのか」を整理し、現状の課題を丁寧に棚卸しすることが重要です。

繰り返しにはなりますが、自社の課題を把握しないまま準備を進めると、システムの導入が目的になり、本来目指すべき業務改善につながらなくなる可能性があります。

自社にとって本当に必要な在庫システムを導入するためにも、まずは現場の実態を正しく把握しましょう。

課題の棚卸しをする際は、以下の2点を行います。

1. 在庫管理業務のフローを見える化する

最初は、以下のように在庫管理の流れと担当者を時系列で書き出し、「誰が・いつ・何をしているのか」を具体的に整理しましょう。

在庫管理業務フローの見える化

業務を細かく分けすぎると全体の流れを掴みにくくなるため、まずは上記の基本的な工程から整理していくのがポイントです。

 

2. 業務フローを参考に自社の課題を洗い出す

業務フローを整理できたら、次は各工程でどのような問題が発生しているのかを洗い出します。

まずは基本的な業務に関する課題を洗い出します。

その過程で具体的な工程の中にも課題があると予測される場合は、新たに業務フローを作成して課題の棚卸しを行いましょう。

現場でよく見られる在庫管理業務の課題は、以下のとおりです。

  • 在庫数をリアルタイムで把握できない
  • 帳簿の数と実際の在庫数が合わない
  • 欠品や過剰在庫が頻繁に発生している
  • 入出庫の記録が手入力で時間がかかる
  • 特定の担当者しか業務内容を把握していない

このように、細かな工程まで見落とさずに課題を洗い出し、理想の状態も想定した上で現状と比較すれば

  • 優先・改善すべきポイントも明確になる
  • より課題が浮き彫りに

することができるでしょう。

自社にピッタリの在庫管理システムを導入する上で非常に重要なステップとなるため、丁寧に作業を進めましょう。

自社の課題の棚卸を効率良く進めるポイント

4. 在庫管理システムを導入するstep2.在庫管理システムの条件整理

自社の課題を棚卸しできたら、次は実際にどのような在庫管理システムを導入するのかについて、条件整理を行います。

このステップで具体的にやるべきことは、以下の4つです。

在庫管理システムの条件整理でやるべきこと
  • どのような「方法」で在庫管理システムを導入するのかを決める
  • どのような「機能」の在庫管理システムを使いたいのかを検討する
  • どのような「サポート体制」を開発会社に求めるのかを整理する
  • どのような「セキュリティ対策」が在庫管理システムにあるのかを把握する

課題の棚卸しはもちろん、条件整理も丁寧に行うことで、自社の課題解決につながる在庫管理システムを見つけやすくなります。

早速、上から順番に見ていきましょう。

4-1. どのような「方法」で在庫管理システムを導入するのかを決める

まずは、どのような方法で在庫管理システムを導入するのかを決めましょう。

在庫管理システムの導入方法は、大きく分けて「クラウド型」「オンプレミス型」の2種類があります。

クラウド型は、開発会社が提供するシステムをインターネット上で利用する方法です。

オンプレミス型は、自社サーバーに在庫管理システムをインストールし、社内ネットワーク上で運用する方法を指します。

クラウド型とオンプレミス型のシステムの違い

この2つは単なる導入方法だけでなく、初期費用や運用コスト、機能性も大きく異なるため、システム選定の前に方向性を決めておくことが大切です。

クラウド型とオンプレミス型の主な違いや、おすすめのケースについて、以下にまとめました。

クラウド型オンプレミス型
初期費用低い(数千円〜数十万円程度)高い(数百万円〜数千万円)
運用コスト月額料金が発生定期的な保守費用が発生
導入スピード早い遅い
機能のカスタマイズ性低い高い
システム管理の負担小さい大きい

【おすすめのケース】

クラウド型
  • システム導入の初期費用をできるだけ抑えたい
  • 短期間でシステムの利用を開始したい
  • 複数の拠点から在庫情報を共有したい
  • 外出先からリアルタイムで在庫状況を把握したい
オンプレミス型
  • 自社の業務内容に合わせて機能をカスタマイズしたい
  • オフライン環境でもシステムを利用したい
  • 不正アクセス等を防ぐセキュリティ面を重視したい

クラウド型は、インターネット環境があればどこでも使えるため、複数の拠点を持つ企業や担当者の外出・出張が多い企業におすすめです。

オンプレミス型はコスト面・管理面での負担が大きいものの、自社の業務内容に合わせて柔軟に機能をカスタマイズできる点は魅力的といえます。

上記を参考に、どの方法で在庫管理システムを導入するのが自社に適しているのか、慎重に検討してみてください。

クラウド型とオンプレミス型を選択するポイント

4-2. どのような「機能」の在庫管理システムを使いたいのかを検討する

自社にピッタリの在庫管理システムを導入するには、実際の業務でどのような機能を活用したいのかも検討しましょう。

在庫管理システムには、

  • 入出庫管理に特化したシンプルなものから
  • 販売管理・会計ソフトと連携できるものまで

さまざまな種類があります。

多機能なシステムほど魅力的に見えますが、現場の実態を無視して導入を進めると、かえって業務効率が低下し、従業員の不満も高まるかもしれません。

そのため、在庫管理システムの条件整理を行う際は、事前に棚卸しした自社の課題をもとに、どのような機能が必要なのかを明確にすることが大切です。

具体的には、以下の順番で使いたい機能を整理しましょう。

在庫管理システムの機能を検討する流れ
  • 在庫管理システムの基本機能から必要なものを検討する
  • 在庫管理の周辺業務に関する機能の候補を検討する
  • 在庫管理システムのオプション機能についても検討する

それでは、一つずつ詳しく解説していきます。

4-2-1. 在庫管理システムの基本機能から必要なものを検討する

まずは、在庫管理システムに備わっている基本機能から、業務改善に必要なものを検討しましょう。

一般的に、在庫管理システムには、以下の基本機能が搭載されています。

在庫管理システムの基本機能
  • 在庫数の管理機能
  • 在庫の照会・確認機能
  • バーコード・QRコードによる検品機能
  • 棚卸し機能
  • 在庫分析・レポート作成機能
  • 返品管理機能

どれも重要な機能ですが、「あれもこれも」と選びすぎると、どのシステムが自社にとって有効なのか候補を絞りきれなくなるかもしれません。

そのため、次のように業務改善を進める上で必須となる機能から優先順位を付けておきましょう。

在庫管理システムの基本機能を検討するときの例
  • 実際の在庫数と帳簿に記載している在庫数が合わない
    →在庫数の管理機能
  • 従業員の手入力による誤登録が頻発している
    →バーコード・QRコードによる検品機能
  • 検品後に在庫トラブルが頻発している
    →検品機能

ステップ1で課題の棚卸しを丁寧に行っ​​ておくと、在庫管理システムに必要な基本機能を洗い出しやすくなります。

4-2-2. 在庫管理の周辺業務に関する機能の候補を検討する

会社によっては、在庫管理だけでなく、販売管理や出荷管理などの周辺業務においても課題を抱えている場合があります。

在庫管理システムの基本機能を検討したら、以下の周辺業務に対応する機能についても、必要なものはないかチェックしてみてください。

周辺業務具体的な機能
販売管理業務
  • 見積書作成・検索
  • 受注入力・検索
  • 売上データの入力
  • 請求書の発行
受注処理業務
  • 発注先企業と受注データの管理
  • 受注データを在庫情報に反映
  • 取引先へのメール送付
出荷管理業務
  • 送り状の検品
  • 出荷のスケジューリング
  • 出荷に関するレポート作成
  • 返品・交換管理

周辺業務に関する機能を検討する際も、以下のように自社の課題から候補を絞り込むのがおすすめです。

在庫管理システムの周辺業務に関する機能を検討するときの例
  • 「在庫が減っているのに売上が未計上」というトラブルが続いている
    →売上データの入力機能
  • 発注履歴を追えないために過剰在庫が発生している
    →発注先企業と受注データの管理機能

「機能が多い=自社にとって使いやすい」とは限りません。「自社の課題を根本的に改善できる機能は何か」を常に意識した上で、条件整理を行いましょう。

4-2-3. 在庫管理システムのオプション機能についても検討する

在庫管理システムは種類が豊富にあるため、基本機能や周辺業務に関する機能を絞り込むだけでは、自社に導入するシステムを判断しきれない可能性があります。

そのような場合に備えて、在庫管理システムの選定前には、オプション機能についても検討しておきましょう。

在庫管理システムによくあるオプション機能は、以下のとおりです。

カテゴリ具体的な機能
在庫管理業務の質を高める機能
  • 在庫引当機能
  • 循環棚卸機能※1
幅広い業務のサポート機能
  • 輸入管理機能
  • 営業管理機能
  • 原価管理機能
  • 品質管理機能
外部システムとの連携機能
  • ハンディターミナル連携機能
  • POSレジシステム連携機能
  • 在庫データの集計・分析機能

※1 :循環棚卸とは、在庫の種類・場所ごとに作業日を分けて棚卸を行うこと

在庫管理業務の質をさらに高める機能はもちろん、より幅広い業務の効率化を図る機能や、外部システムとの連携機能も搭載できます。

ただし、繰り返しお伝えしているとおり、豊富な機能を付けたからといって、必ずしも自社の求める業務改善につながるとは限りません。

オプション機能について検討する際も、以下のように自社の抱える課題に沿って、必要な機能を選ぶことが大切です。

在庫管理システムのオプション機能を検討するときの例
  • 複数の顧客から同時に注文が入ることでミスが生じる
    →在庫引当機能
  • 商品点数が多く、入力スピードをさらに高める必要がある
    →ハンディターミナル連携機能

自社にとって必要なオプション機能が備わった在庫管理システムを選定すれば、従業員の作業負担も大幅に軽減されるかもしれません。

在庫管理システムに必要な機能を効率良く検討するポイント

4-3. どのような「サポート体制」を開発会社に求めるのかを整理する

在庫管理システムを導入した後のトラブルに備えて、開発会社にどのようなサポート体制を求めるのかも整理しておきましょう。

在庫管理システムの導入は、あくまで業務改善を実現させるための第一歩です。

スムーズに導入が完了したとしても、システムを使いこなせず、操作ミスや現場でのトラブルが頻発するようでは、十分な効果を得られたとはいえません。

原因は、ここでは、スムーズな運用のために「導入前後にどのようなサポートがあると良いか」を明確にしておくことが大切です。

具体的には、以下のようなサポート体制が整っていると、システム導入後も安心して業務に取り組めるでしょう。

【在庫管理システムに必要なサポート体制の例】

サポート体制おすすめなケース
24時間365日対応の相談窓口がある深夜・早朝の時間帯に出荷作業がある
夜間や土日祝も相談に対応している夜間や土日に出荷・棚卸作業がある
担当者による導入時の研修を受けられるタブレットの操作に慣れていない従業員が多い
システム操作に関するマニュアルを提供してくれる従業員や担当者の入れ替わりが多い

「これは絶対に外せない」という条件を決めておくと、数多くある在庫管理システムの中から、効率よく候補を絞り込めます。

自社の求めるサポート体制が整ったシステムを選定できれば、トラブルが発生しても迅速に対応することで、業務改善を着実に実現できるはずです。

在庫管理システム導入時のサポート体制を効率良く整理するポイント

4-4. どのような「セキュリティ対策」が在庫管理システムにあるのかを把握する

在庫管理システムを安全に運用するためには、セキュリティ対策が十分なシステムを選定することも重要です。

在庫管理システムには、社内の重要な在庫情報や取引情報が蓄積されています。

セキュリティ対策が不十分なために情報漏洩や不正アクセスが発生すると、企業としての信用を大きく失いかねません。

そのため、条件整理のステップでは、在庫管理システムにどのようなセキュリティ対策が講じられているのかを把握しておきましょう。

在庫管理システムに必須のセキュリティ対策は、以下のとおりです。

セキュリティ対策詳細
アクセス権限「誰が・どこまで・何を操作できるか」を制限する仕組み
データ暗号化在庫情報を部外者が読めない形に変換して保存する仕組み
データのバックアップ在庫データを定期的に別サーバーやクラウドへ保存する仕組み

上記のセキュリティ対策が整っている在庫管理システムを選ぶと、不正アクセスや情報漏洩を防ぎやすくなるため、自社の大事な在庫情報を守れます。

次のステップで在庫管理システムを選定する際は、これらのセキュリティ対策が全て備わっているかを必ず確認しましょう。

在庫管理システムの肝は「現状整理」だからこそ、初期段階から専門家の伴走が必要

ここまで説明してきた「課題の棚卸し」「条件整理」の2つは、自社にピッタリの在庫管理システムを導入する上で欠かせない重要なステップです。

しかし、実際に自社だけで取り組もうとすると「何から手を付ければいいのか分からない」「考えることが多くて大変」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめなのは、これらの「現状整理」を在庫管理の専門家にサポートしてもらうことです。

導入初期の段階から専門家の支援を受ければ、自社が抱える根本的な課題が明確になり、現場の実態に合った在庫管理システムを見つけやすくなります。

在庫管理110番 では、500社以上の在庫管理に関する相談を受けてきた実績をもとに、在庫管理がうまく回らない本当の原因を特定することが可能です。

 

その他、専門家により以下の内容に関するアドバイスを実施し、「どの在庫管理システムを」「どのように運用すべきか」を明らかにします。

  • 今の在庫管理が、どの失敗ルートに入っているのか
  • システムで解決すべき問題か、運用で解決すべき問題か
  • もし導入するなら、どこまでを仕組みに任せるべきか

システムの売り込みは行わず、中立的な立場から改善の方向性を整理し、確かな成果が出るまで伴走しますので、まずはお気軽にご相談ください。

在庫管理のことなら何でもお任せ!

5. 在庫管理システムを導入するstep3.自社に導入する在庫管理システムを決める

自社に導入する在庫管理システムの条件整理が終わったら、具体的なシステムの選定に入ります。

ステップ2で整理した条件をもとに、以下の順番で候補を絞り込んでいきましょう。

自社に導入する在庫管理システムを決めるときの選定基準
  1. クラウド型かオンプレミス型か
  2. 必要な機能が備わっているか
  3. 求めるサポート体制は整っているか
  4. セキュリティ対策は十分か

それでも判断に迷う場合は、

「端末操作が苦手な従業員でも使いやすいか」

「業務内容に合わせて機能をカスタマイズできるか」

などをチェックするのもおすすめです。

実際にシステムを利用する従業員目線で操作性や機能性を確認すれば、導入後のミスマッチも防ぎやすくなります。

在庫管理システムの選定を効率良く進めるポイント

自社に導入する在庫管理システムは、「機能を100%使い切れること」が重要

在庫管理システムを活用して業務効率化や在庫精度の向上を図るには、導入したシステムの機能を100%使い切り、現場で使いこなせるようになることが重要です。

豊富な機能が備わっているシステムや、自社仕様にカスタマイズしたシステムを導入したにも関わらず、以下のような不満を抱える企業は多く見られます。

  • 使わない機能が多い一方で、本当に欲しい機能がない
  • 従業員がシステムの操作方法や機能を覚えられない
  • 他のシステムと連携できず、一向に業務が改善されない

これらの不満が生じるのは、現場の実態や従業員のスキルを十分に把握しないまま、在庫管理システムを導入しているためです。

とはいえ、自社だけで在庫管理システムの導入を進めていると、本当に課題を整理しきれているのか、自社にピッタリのシステムなのかを判断することは難しいでしょう。

在庫管理110番 では、実務に精通した在庫管理アドバイザーが現場の実態に合ったベストな機能を提案するため、従業員が100%の機能を使い切れるシステムを構築できます。

成長する在庫システムのポイント

自社にとって本当に必要な機能だけを追加することで、「短期間・低コスト・低負担」での導入も可能です。

「初期導入時は必要最低限の機能を設定し、自社の成長に合わせて追加していく」といった柔軟な対応もできますので、まずはお気軽にご相談ください。

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6. 在庫管理システムを導入するstep4.開発会社とシステム設計を進める

在庫管理システムの種類によっては、開発会社と綿密なやり取りを行いながら、システム設計を進めていく必要があります。

時間や手間はかかりますが、システム設計を開発会社に丸投げすると、現場の実態に合わないシステムになり、導入が失敗に終わってしまうかもしれません。

業務改善を実現させるには、自社の課題や改善点を細かく共有し、現場の従業員が無理なく使い続けられるシステムを構築しましょう。

開発会社とシステム設計を進める際の流れは、以下のとおりです。

流れ詳細
担当者によるヒアリング「自社の課題」「希望の導入時期」などを詳しく聞かれる
現場見学や課題の整理実際の作業現場で在庫の保管方法や動線を確認し、課題を整理する
要件定義在庫管理システムに実装すべき機能・性能を明確にする
機能のカスタマイズ在庫管理システムの機能を現場に合った形で設定する

ステップ1〜2の「課題の棚卸し」「条件整理」を丁寧にしておくと、開発会社との打ち合わせもスムーズに進み、適切なシステム設計を行えます。

現場の実態に合ったシステムを設計するには、「疑問や不安をそのままにしない」「要望は遠慮せずに伝える」ことも大切なポイントです。

開発会社とのシステムの設計を効率良く進めるポイント

7. 在庫管理システムを導入するstep5.在庫管理システムの導入準備をする

在庫管理システムの設計が完了したら、社内に導入する準備を進めていきます。

具体的にやるべきことは、以下の3つです。

在庫管理システムの導入準備でやるべきこと
  • システム導入の計画を立てる
  • システム運用時のルールを作成する
  • 従業員向けの研修を実施する

在庫管理システムを導入するだけで終わらせず、スムーズに運用するためにも、一つずつ上から順番に丁寧に行いましょう。

7-1. システム導入の計画を立てる

在庫管理システムの導入準備を進める際は、具体的にどのような流れで導入するのかについて、計画を立てておくことが大切です。

在庫管理は日常的に行う業務の一つであるため、準備不足のまま導入を進めると、業務内容が急激に変わり、現場に大きな負担がかかってしまいます。

そのため、まずは本格的な導入の前に全体スケジュールや移行手順を整理し、現場の混乱を最小限に抑えましょう。

システム導入の計画を立てる際は、主に以下の内容を検討する必要があります。

システム導入の計画を立てる際に検討すること
  • どのような方法でシステム導入を社内に周知するか
  • どの業務から在庫管理システムの運用を開始するか
  • どのタイミングでデータ移行やテスト運用をするか
  • 従業員向けの研修をいつ・どのような内容で行うか

システム導入の大まかな流れについては、以下の図を参考にしてください。

システム導入の流れ(設計から本稼働まで)

具体的な計画を立ててから在庫管理システムの導入を進めると、現場の理解や協力を得ながら、効率的に運用を開始できるでしょう。

導入するシステムの種類によっては、本格的な運用までに数ヶ月程度かかる場合もあるため、スケジュールに余裕を持って計画を立てるのがポイントです。

システム導入の計画を効率良く立てるポイント

7-2. システム運用時のルールを作成する

在庫管理システムの導入準備をする際は、現場での本格的なシステム運用を見据えたルールも作成しておきましょう。

在庫管理システムは、導入後に正しく運用することで、業務効率化や在庫精度の向上といった効果を発揮します。

在庫管理システムのメリットを最大限に活かすためにも、導入前に運用ルールを作成し、従業員全員が同じレベルで作業できる環境を整えておくことが大切です。

システム運用時のルールを作成する際は、主に以下の2点について明確に定めます。

明確に定める内容作成時のポイント
システム操作のタイミング従業員の意見を参考に、どのタイミングでシステムを使うのかを決める
処理手順(操作方法)「どのボタンを押すのか」「何の項目を入力するのか」などを明確にする

運用ルールの例は、以下のとおりです。

在庫管理システムの運用ルール例(商品の入庫時)

【システム操作のタイミング】

  • 品名や数量に誤りがないか確認した後、在庫管理システムにログインする

【処理手順(操作方法)】

  • 「仕入先名」「入庫日」「伝票番号」などの必要情報を入力する
  • バーコードを読み取り、入庫数量を登録する
  • 登録内容を確認し、誤りがないかどうかをチェックする
  • 「保存ボタン」を押し、入庫データを確定・保存する

システム運用時のルールを事前に整備しておくと、従業員間における作業のバラつきがなくなり、在庫管理業務の質を全体的に高められます。

在庫管理システムの運用ルールを現場に浸透させるには、上記の内容をマニュアルなどで明文化し、従業員が見やすい場所に保管しておくことが大切です。

システム運用時のルールを効率良く作成するポイント

7-3. 従業員向けの研修を実施する

在庫管理システムを本格的に導入する前には、従業員向けの研修も実施しましょう。

自社に導入した在庫管理システムを実際に扱うのは、現場の従業員です。

そのため、在庫管理システムの導入を成功させるには、操作方法や運用ルールを正しく理解してもらえるかどうかが重要なポイントとなります。

研修の対象者については、以下を参考にしてください。

【対象者:正社員のみ】

特徴研修の実施方法
  • 現場で在庫管理業務を行う正社員が多い
  • 従業員数が多く、非正規社員を含めた研修ができない
  • 在庫管理業務を担当する正社員のみを集めて研修を実施する
  • まずは現場責任者に向けて研修を実施し、責任者が現場の従業員にシステムを使いながら操作方法を教える

【対象者:正社員+非正規社員】

特徴研修の実施方法
  • 非正規社員が在庫管理業務の中心を担っている
  • 非正規社員が現場責任者となっている
  • 従業員数が少なく、非正規社員にも研修を実施できる
  • 在庫管理業務を担当する正社員と非正規社員を集めて研修を実施する
  • 現場責任者(非正規社員)に研修を実施し、責任者が現場の従業員にシステムを使いながら操作方法を教える

研修の実施方法については、

  • 端末操作が不慣れな従業員が多い企業には「対面」
  • 複数拠点で一斉に実施したい場合は「オンライン」

がおすすめです。

従業員向けの研修では、以下の内容を具体的に説明しましょう。

従業員向けの研修で説明する内容
  • 在庫管理システムを導入する目的
  • システム導入による、在庫管理業務の変更点(何の作業内容、フローがどのように変わったのか)
  • 在庫管理システムの操作方法

また、すべての内容を一度に教え込むのではなく、業務に直結する部分から段階的に説明していくのもポイントです。

システム導入前に研修を実施し、基本的な使い方を理解してもらうことで、従業員は不満を感じにくくなり、運用時のミスも大幅に軽減できるでしょう。

従業員向けの研修を効率良く行うポイント

8. 在庫管理システムを導入するstep6.テスト運用と効果測定を行い現場に浸透させていく

在庫管理システムの導入準備が整ったら、本格的な運用に向けて以下2つの取り組みを行い、現場の従業員にルールや操作方法を浸透させていきます。

在庫管理システムの本格的な運用に向けてやるべきこと
  • テスト運用
  • 効果測定

在庫管理システムを現場で問題なく運用できるのか、業務改善の効果はしっかり出ているのかを入念にチェックしましょう。

8-1. テスト運用のポイント

運用ルールの作成や従業員向けの研修が一通り完了したら、在庫管理システムのテスト運用を行います。

いきなり社内全体で本格的な運用を始めると、トラブルが発生した場合に業務が停止し、商品の出荷が遅れて取引先にも迷惑をかけてしまう可能性があります。

そのため、まずは特定のエリアや一部の商品に限定してシステムを導入し、本格的な運用に向けて少しずつ問題点を改善していくことが大切です。

テスト運用では入庫から出庫まで、一連の在庫管理業務を実際にシステムを使いながら進めていきます。

テスト運用を行うときのポイントは、以下のとおりです。

テスト運用を効率良く行うポイント

在庫管理システムを活用して業務改善を図るには、現場の従業員にとって使いやすいシステムであることが欠かせません。

テスト運用中は、操作に迷う点や実務と合わない点がないかを従業員に確認し、問題点がある場合は必要に応じて運用ルールやマニュアルを修正しましょう。

テスト運用を通じて課題を把握し、改善を重ねることで、本格導入後のトラブルを最小限に抑えながら、従業員にとって使いやすいシステムを構築できます。

8-2. 効果測定のポイント

在庫管理システムのテスト運用を行う際は、従業員にとって使いやすいかどうかだけでなく、実際に業務改善の効果が出ているのかを検証することも大切です。

システムを問題なく操作できていたとしても、「業務効率化」「在庫精度の向上」といった本来の目的が達成されていなければ、導入の効果は十分とはいえません。

そのため、テスト運用の際は、「数値目標を設定して導入前後の変化を比較する」「作業時間や負担がどの程度変わったのかを現場に聞く」などの方法で効果測定を行いましょう。

効果測定を行うときのポイントは、以下のとおりです。

効果測定を効率良く行うポイント

従業員の感想や意見だけでなく、「作業時間」「誤出荷率」などの客観的な数値を使うと、本当に業務改善の効果が出ているのかを正確に判断できます。

効果測定の結果はデータとして記録に残し、運用ルールの見直しや業務フローの改善につなげることも大切です。

これらのデータを活用しながらPDCAサイクルを回し、システムの運用方法を最適化すれば、本格導入後も業務改善の効果を継続的に高められるでしょう。

9. まとめ

本記事では、在庫管理システムを導入する流れについて、失敗を防ぐためのポイントとともに解説しました。

自社にピッタリの在庫管理システムをスムーズに導入するためのステップは、以下のとおりです。

在庫管理システムを導入する流れ 6ステップ

STEP 1
自社の課題の棚卸し (重要)
STEP 2
在庫管理システムの条件整理
STEP 3
自社に導入する在庫管理システムを決める
STEP 4
開発会社とシステム設計を進める
STEP 5
在庫管理システムの導入準備をする
STEP 6
テスト運用と効果測定を行い現場に浸透させていく

特にステップ1の「自社の課題の棚卸し」は、在庫管理システムを活用した業務改善を実現させる上で、非常に重要な工程となります。

担当者へのヒアリングや作業場の観察などを行いながら、現場のリアルな課題を徹底的に洗い出しましょう。

自社だけで根本的な課題を見つけるのが難しい場合は、在庫管理110番のような現場のプロにサポートを依頼するのもおすすめです。

ぜひ本記事を参考に、自社の課題を根本的に解決する在庫管理システムを選定し、導入準備を進めてみてください。

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