今まで勘と経験に頼ってきた在庫管理をずっとやってきた。
改善したいけど何から手を付けて良いのかわからない・・・
というあなたのために、正しい在庫管理の始め方をまとめました。
目次
正しい在庫管理と今最優先でやるべき改善が分かる!
1000万円を削減した在庫管理の事例から学ぶ
何が起こっているのかを書き出す
目で見えるかたちにするということはとても大切です。
自分で分かっていると思っても意外とわかっていないことが
多いのも事実です。
まずは、自分の仕事を書き出してみて下さい。
分かっているつもりでも、自分のやっていることが
客観的に俯瞰できます。
仕事を書き出すということは、自分の仕事を見つめなおす
ということに繋がります。
プロセスに分解する
次に書き出した内容をプロセスに分解してみて下さい。
仕事をやる順序に基づいて時系列で書きます。
例えば、出荷作業であれば。
出荷指示の伝票を受け取る
↓
出荷物を倉庫に取りに行く
↓
出荷物を出荷場所に置く
↓
出荷物を配送業者に引き渡す
↓
配送業者からサインをもらう
↓
出荷完了のチェックを伝票に行う
といった要領です。
プロセスに分解することで、どのように
仕事を進めているのか、どんな作業があるのかが
分かります。
例えば、上記の出荷作業にいつも時間がかかって
いたとします。
その場合、どのプロセスに時間が取られているのか
ということを記載しておきます。
プロセスに分解すると、「出荷作業に問題がある」という漠然とした
問題が、出荷作業の○○というプロセスに問題がある。
という、具体的なものになります。
優先順位をつける
起こっていることを書きだし、プロセスに分解をすると
どこでどんな問題が起こっていて、どれが大きな問題かが
分かります。
そうすれば、何から取り組んで改善していけばよいのか
優先順位を付けることができるようになります。
基準を設ける
改善をするに当たり、大切なのが基準作りです。
基準がなければ、良いのか悪いのかが判断できません。
基準は目に見える形にします。
- 数値化
- 具現化
基準を数値化で目に見える形にする
数値化は、金額や数量、時間などに換算して評価をします。
在庫削減であれば、削減する在庫金額を設定します。
数量であれば、在庫の数量目標を決めます。
時間であれば、いままでかかっていた時間を○○分減らす
という目標を設定します。
在庫回転率も良い数値化目標になります。
在庫の適正化を目指すのであれば、在庫回転率を改善指標
にするのがお勧めです。
基準を具現化で目に見える形にする
具現化は具体的なモノを作ったりするときの評価方法です。
棚の表示を作ったり、現場の置き場作りをしたりするのは、
数値化ができない目標ですが、現物の出来上がりを目標に
できます。
設備の導入や作ることが目的ではありません。
改善をするために導入するのです。
具現化で気を付けなければいけないのが、具現化した後に
必ず運用をしているかどうかをチェックすることです。
導入が終わった後にモニターをして実際の効果を確かめましょう。
在庫管理について学ぶ
在庫管理110番では、在庫管理の改善や仕組み作りに取り組みたい方向けに在庫管理セミナーを定期的に東京・大阪・名古屋・オンラインで開催しています。適正在庫の計算方法から、誰でも管理ができる方法までを解説。自社の在庫管理のレベルと今最優先でやるべきことが分かる「在庫管理成熟度診断(在庫管理110番でも非公開)」を受けることができます。
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