一定の在庫量が必要となる製造業や卸売業では、常に不良在庫の発生リスクを抱えています。万が一、不良在庫を抱えてしまった場合は、事業や経営に影響が出る前に適切な処分方法を考える必要があります。
ここでは、「不良在庫を処分するメリット」と「簡単に売却手続きができる不良在庫処分方法」について紹介します。
不良在庫に関する基本的な知識はこちら。
目次
不良在庫を処分するメリットについて
不良在庫を適切な方法で処分することによって、さまざまなメリットを得ることが可能となります。
以下では、「不良在庫を処分するメリット」について3つ紹介します。
メリット1:節税効果を得られる
不良在庫を処分するメリットのひとつに、「節税効果の向上を期待できる点」があげられます。会社では、資産の計算上、在庫は棚卸資産として計上しなければなりません。棚卸資産とは、会社が販売する目的で一時的に保管している「商品」や「製品」「原材料」などのことを指します。
また、棚卸資産に課される税金については、期末決算時の在庫保管量から課税額が算出される特徴を持っています。
税金は利益に対してかかります。
その利益を計算する式は、
売上総利益(粗利)=売上ー売上原価
売上原価=期首棚卸高+当期仕入高-期末棚卸高
この式をまとめると、
売上総利益(粗利)=売上ー期首棚卸高-当期仕入高+期末棚卸高
在庫は仕入金額×個数ですから、
売れてもいないのに仕入れた金額に対して、税金がかかってしまう
ということになります。
不良在庫の保管数が増大することで、棚卸資産として課される税金が高額になることが懸念されます。
法人税の税率は40%と非常に高いので、不良・過剰在庫を処分した方が、結果的に支払うお金が少なることも珍しくありません。
在庫管理110番では、不良在庫を処分することで得られる「節税効果」について、相談を承っています。「節税効果に関する詳細」や「具体的な不良在庫処分方法」の説明を行い、わかりやすく解説します。
メリット2:管理コストが削減できる
管理コストが削減できるといったポイントも、不良在庫を処分するメリットのひとつとなります。
在庫の管理コストは見えにくいですが例えば、
不良在庫を抱えることで、在庫保管をするために必要となる倉庫費用や人件費、光熱費用などのコストが発生します。
また、一般的な管理コストの負担額としては、「在庫金額の10~15%」が目安であるといわれています。売れる可能性の低い商品や製品にコストを費やすことによって、資金流動の悪化や経営資金運用の圧迫などを引き起こす危険性も潜んでいます。
このような付帯リスクを回避するためにも、不良在庫を適切な方法で処分することが大切です。また、経営上の出費が軽減されることで、キャッシュフローの改善が期待できます。
在庫管理110番では、不良在庫を処分して管理コストを削減させる方法について、相談を承っています。具体的な処分方法の提案や、不良在庫買取業者の紹介も行っています。
メリット3:融資審査が通りやすくなる
不良在庫を処分するメリットとして、金融機関やローン会社からの融資審査が通りやすくなるといったポイントも含まれます。
金融機関が実施する融資審査では、在庫回転率を審査ポイントにすることが多くあります。
在庫回転率が低い場合、不良在庫を抱えている危険リスクが高いと判断されてしまうのです。
結果、金融機関やローン会社から問題視されるうえ、融資審査を通過できない可能性が高くなります。このような事態を解消するためにも、不良在庫の適切な処分が大切なポイントのひとつになるといえます。
また、不良在庫を処分することで、「在庫回転率」と「融資審査の通過率」の双方を向上させることが可能となります。
在庫管理110番の「もったいないマッチング」で不良在庫を簡単処分
在庫管理110番の「もったいないマッチング」は、不良在庫をもっとも簡単な方法で処分できるサービスです。
ここでは、在庫管理110番の「もったいないマッチング」のサービス内容と特徴について紹介します。
「もったいないマッチング」のサービス内容
在庫管理110番のもったいないマッチングとは、不良在庫の処分に悩む企業様に買取業者を紹介するサービスのことを指します。「もったいないマッチング」の特徴は、企業様が独自で買取業者を探す方法と比べて、業者選別の手間を省くことや効率的に買取業者を見つけることができる点です。
また、買取業者のなかには、「買取り品目の得意分野」や「買取エリアの限定」など、不良在庫の買取条件を設けている業者が多くあります。そのため、自社商品の品目や在庫保管場所を考慮したうえで、依頼先となる不良在庫の買取業者を選ぶことが大切です。
在庫管理110番の「もったいないマッチング」では、企業様が抱える不良在庫の売却条件を満たした買取業者を選定します。不良在庫の買取・処分がはじめての方は、こちらの記事をお役に立てください。
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「もったいないマッチング」は販路の指定ができる
不良在庫を買取業者に引き取ってもらう場合、在庫がどのような販路で販売されるのか、もっとも気になるところです。
たとえば、NG販路として
- 同業他社への販売・宣伝
- 従来の営業エリアでの販売
- 一般消費者向けの販売
などがあげられます。
在庫管理110番の「もったいないマッチング」では、不良在庫の販路先を指定することが可能です。これまで、不良在庫のことで悩んでいた企業様は、「もったいないマッチング」を利用することで、希望通りの販路先を見つけることができます。
不良在庫を処分するメリットについて興味のある方はこちらへ
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