在庫管理で売上を上げる方法
断言します!
在庫管理で売り上げを上げることは可能です。
在庫によって会社の様々な部分に無駄が生じています。
在庫が経費を生み出しています。
無駄減・効率増
在庫は様々なムダと非効率の温床です。
- どうせ明日使うから、置いておいても問題ない
- 安いから大量に仕入れることにした
よくある現場の反論です。
しかし、実際にこの行為がムダと非効率を生み出しているのです。
基本に忠実に徹底的に在庫管理をやりきれば、無駄は減り、効率もアップします。
人的・時間的余裕ができる
今まで時間を取られていた無駄が無くなります。効率も良くなるので、
今までの忙しさが嘘のようになります。
利益率が上がる
主に在庫が圧迫するのは、販管費です。改善をすると販管費が必ず減る
ので、営業利益率が上がります。
営業利益は本業の稼ぎです。実力のある会社というアピールが社会にできるので
信頼度もアップします。
時間的・金銭的余裕ができる
利益率が上がると、薄利の売上を追う必要が無くなります。
人もお金にも余裕が出るので投資する余裕も生まれます。
あらたなビジネスチャンス、営業機会につながるので、
結果的に売上が増えます。
在庫管理で復活を遂げた企業の例として、アップル社が
あります。倒産の危機を乗り越え、今のアップル社の土台を
作り上げた在庫管理の力をご覧ください。
在庫が引き起こす問題
在庫管理をキチンとやっていないと、どのような問題が起こっているか
を把握していますか?ざっと挙げるだけで次の16個があります。
在庫が引き起こす問題は、思ったよりもとても多いです。
しかし、問題が起こる場所が在庫から離れていたり、時間が経ってから
起こるので、気づきにくいのがやっかいな特徴です。
在庫が奪っているもの
- キャッシュフロー
在庫はお金です。在庫が会社にあるということは
お金が滞留しているということです。
「いつかは売れる」と思っているかもしれませんが、
販売して始めて在庫の意味があります。
- 経費
人件費、残業代、保険代、外注費、輸送費など主に
営業利益に関わってくる経費が余分にかかります。
- 場所
在庫が置いてある場所に生産性はありません。私の見たケースでは、
賃貸で貸していたスペースを余剰在庫置き場に転用してしまったことで、
収入源を1つ失った事例があります。
- 信頼
ホコリをかぶった材料で作られた製品、1年前からずっと倉庫にある
商品、お客の立場になって考えてみて下さい。欲しいと思いますか?
3Sができていない会社は、社員教育や品質管理も「この会社、大丈夫か?」
と疑われて当然です。
- やる気
在庫が多いと、在庫を破損したり、ミスして不良を出したりしても、
「たくさんあるから、まぁいいか!」という発想になります。
在庫は多すぎると会社に潜む悪さを隠し、会社内に怠慢を生みます。
習慣化して気づいていない
その仕事、本当に必要ですか?
問題が常態化している会社では、「本来必要のない無駄な作業が仕事」
になっていることが多いようです。
例えば、在庫の紛失を例にとってみます。
在庫管理が不行き届きで、情物一致ができてない在庫管理の現場では
上記ようなことが起こっています。
- あると思ったら無い!
データ上で在庫があるということになっているが、実際の在庫が無い
状態です。
在庫の入出庫の不備、置き場の不徹底、記録の無い持ち出しなどで
在庫が紛失します。
- 顧客に謝罪
あると思って、お客に納期を回答している場合はすぐに謝罪しないと
行けません。この時には当然、お客様からおしかりを受け、場合によっては
再発防止や謝罪に伺わなければいけないかもしれません。
- 納期調整
お客様と納期調整を行います。
この時、もちろんお客様は通常の納期を受け付けてくれるはずがありません。
短納期を求められます。
最悪の場合は注文がキャンセル、次回以降の注文もなくなってしまう
かもしれません。
- 発注と生産
在庫が無いので急いで発注が必要です。短納期に対応できるように
仕入先にお願いをしなければいけません。
もちろん緊急生産が必要です。計画していた生産の段取りを直ちに
やめて、緊急生産用の段取りをすぐに開始しなければいけません。
- 時間が無くなる
計画していた生産はできなくなるし、場合によっては残業が必要に
なります。緊急生産が終わったら計画通りの生産を行うためにまた
段取りが必要です。現場の不満も溜まります。
- 疎かになる
緊急生産や納期調整に時間を取られますので、本来やるべき事をするための
時間が無くなり、忙しさも倍増するのでミスが増えます。ちょっとしたこと
を後回しにして忘れてしまい、結果的に次の在庫の紛失を招きます。。
残念なことにこれらは全て会社内で起こっていることです。
誰も指摘してくれる人がいません。社内では「習慣化」しているので
社員は誰も不思議に思わず「当たり前」と思い込み、気づきません。
問題の洗い出し
会社で起こっている問題を洗い出してみましょう。
在庫を目印に問題を見つけるのがコツです。
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