サウジの原油在庫、記録的高水準に増加 - 在庫管理ニュース - 在庫管理110番

サウジの原油在庫、記録的高水準に増加しました(2015/10/19)

他国が価格を下げているため、価格競争に
陥って、負けているようです。

しかし、市場シェアを守るために生産水準は減らさないと
発表されています。

売れないのに生産しているので、在庫が増えています。

このほか、生産を続けざるを得ない理由で、私が推測す
るのは、設備の大きさです。

大きな設備は、ある程度大量生産しなければいけません。
工場で言うロット生産のような状態になるので、一度
生産をすると大量にできてしまいます。

設備維持のためにも生産量の確保が必要です。
設備には固定費がかかるので、固定費を回収するためには
その分だけ生産を維持する必要があります。

ですが、生産すればするほど保管場所が
必要になります。

過去の記事ですがこのようなものもありました。

原油価格が6年ぶりの安値更新、在庫保管能力の限界か

中東ではなくアメリカの事例ですが、中東でも
同じことが起こっていると考えられます。

設備を大きくすると、調子のいい時は、
規模のメリットが働くので、単位当たりの
生産コストは下がります。

しかし、いったん調子が悪くなっても、
急に生産量を落とすことはできません。

  • 無駄な生産
  • 設備の維持費
  • 生産品の保管

設備を導入する際は、慎重に考えないと
市場の動きの影響によって、首が締まります。

もっとも、原油を原料にした製品を作っている
工場にとっては、材料費が安くなるのでいい
ことです。

しかし、価格が安くなったからと言って、
大量にまとめ買いしてはいけません。

在庫管理にはお金が掛かります。
在庫回転率を考えて、適正在庫範囲に
収まるようにしましょう。

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