ネット通販の在庫管理で店舗を拡大する方法
ネット通販は、店舗や大きな倉庫が無いので、気軽に始めることが
できます。商品数の少ない最初のうちは、一人でも全く問題ありません。
売れ行きに応じて、徐々に商品を増やしていきます。
商品を増やしていくと同時に注文も増え、売上も右肩上がりです。
一人で受注から梱包、出荷、そして発注までやっているので、
徐々に忙しさも増してきます。
ネットショップを襲うミスの連鎖
ある時、ついに出荷作業が追いつかなくなり納期遅れが出るように
なりました。遅れを取り戻そうと、慌てていると梱包しようと思った
商品が見当たりません。
あふれかえった商品の山を探しますが見つかりません。
結局お客様に1日遅れで連絡をして謝罪するものの、お客様は
怒ってしまいました。そのお客様はネット通販開始当初からずっと
買ってくれている上得意客でした。
この事件は1件だけではなく、遅れが謝罪対応を生み、謝罪対応に
時間が取られ、また遅れを招くという悪循環。。
結局、これまで懇意にしてくれていたリピート客がごっそりといなく
なってしまいました。
一人でやることに限界だとようやく気づき、バイトを雇いました。
しかし、バイトは商品の山のどこに何があるかが分かりません。
忙しすぎて、バイトの教育をする暇が無く、バイトができるのは
指示を受けた簡単な業務だけ。
結局、ほとんどを自分がやる羽目になり、バイト代という人件費
ものしかかってきます。
ネットショップの在庫管理の必要性は徐々に増す
小さなネットショップでも売上に直接関わってくる販促やお問合せ
対応などのいわゆる「マーケティング」には熱心です。
売上はずっと必要ですから当然ですし、ダイレクトに反応を見れるから
やっていても楽しいです。
もちろん、インターネット上の情報も豊富ですし、セミナーや勉強会も
たくさんあります。
在庫管理となると話がガラッと変わります。
ネット通販スタート時はあまり気にする必要はありません。しかし、商品数
が増え、取引件数が増えてくると、徐々にその存在感を増してきます。
在庫管理の問題は一気に襲ってくる
上記の事例のように、在庫管理の必要性を感じるのは、実際に危機を迎えて
からです。しかし、危機を迎えてからでは遅いのです。
納期遅れ、在語狂い、紛失など問題は一気に噴出します。その対応に追われ
ますます時間が無くなり、全てが後手後手になる悪循環。当然、販売の機会も
失うので、売上もダメージを受けます。
クレームも増え、懇意にしてくれていたリピート客も一斉に離れていき
口コミがマイナス評価になり、信頼も失います。
規模の縮小を迫られたり、販売機会を失った大量の在庫の処分をしなければ
いけなくなったり、現金がショートし、支払いができず倒産という事態も
考えられます。
小さなうちに在庫管理を
在庫管理を行うことで次のようなことができる
ようになります。
- 在庫量の把握
- 適正在庫の維持
- 情報共有
在庫量の把握
正確な在庫量の把握は、ネットショップの生命線です。
現品管理とデータ管理のノウハウを身につけて、情物一致が
できるようになります。
情報共有
個人で行うネットショップは、情報は全て頭の中です。
仮にあなたが病気などで倒れてしまうと、たちまちネットショップの
運営はストップしてしまいます。
在庫管理では、「情報の見える化」を必ず行います。
情報が見える化すると、他人に仕事が任せられるようになります。
適正在庫の維持
在庫管理を行っていくと、自社に必要な在庫量が見えてきます。
適正在庫が分かれば、発注や在庫量の維持を人に任せることも
できるようになります。
あなたは単純作業から解放されて、仕入れなどもっと売上を上げる
ための作業に専念できます。
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