
在庫管理表とは、どのようなものなのだろう。見本はないかな」
「自社で活用するための在庫管理表を作成したい」
在庫管理の担当者や責任者の方が、在庫を適切に管理するために、在庫管理表を必要としているのではないでしょうか。
この記事では、完成した在庫管理表をダウンロードしたい方には無料エクセルテンプレートを、ご自身で作りたい方には作り方をご紹介しています。
無料テンプレートは、シンプルで汎用性が高いものから細かいニーズに対応したものまで、下記の6種をご用意しました。
気になる青字下線部の名称をクリックしていただくと、その在庫管理表のイメージ図と詳しい説明、ダウンロードボタンをご覧いただけます。
作り方は下記のように、たった4ステップで完了する、誰でもトライしやすいものとなっています。
在庫管理表の作り方 4ステップ
在庫管理表を活用すると、下記のことができるようになります。
- 在庫数を把握し、需要に応じた適切な発注ができる
- 必要な在庫数を維持し、商品の欠品を防げる
- 社内で在庫情報を共有し、業務の効率化を図れる
ただし、エクセルの在庫管理表は万能ではありません。
過去のデータが蓄積した企業や、バーコードスキャンなどの現場作業と連動させたい企業は、エクセルでは通用しないため、在庫管理システムを導入した方がいい場合もあります。
この記事では、あなたの企業で在庫管理表を適切に活用できるように、下記の内容をご紹介します。
- 在庫管理表の前知識
- 【ダウンロードする場合】エクセルテンプレート 6種
- 【作成する場合】作り方 4ステップ
- 在庫管理表を運用する 6つのポイント
- エクセルの在庫管理表では通用しない場合
- 在庫管理表が間に合わない場合は在庫管理システムの検討がおすすめなこと
スムーズな在庫管理体制を築くためにも、ぜひ最後まで読み進めていただけると幸いです。
在庫管理の基本から知りたい方は、どの業種でも確実に押さえるべきことや一連の流れを解説している「【完全保存版】プロが教える在庫管理の基本と応用ポイント」を参考にしてみてください。
目次
【前知識】在庫管理表とは

在庫管理表とは、取り扱っている商品の情報や、入出庫の日時などを記録・管理するための表です。
冒頭でもお伝えしましたが、活用すると、下記の3つができるようになります。
- 在庫数を把握し、需要に応じた適切な発注ができる
- 必要な在庫数を維持し、商品の欠品を防げる
- 社内で在庫情報を共有し、業務の効率化を図れる
在庫管理表には下記のように、単一の在庫を個別に管理する「単票タイプ」や、複数の在庫を一括管理する「一覧タイプ」があります。
一覧表タイプ

一覧表タイプ

このように在庫管理表を見ると、一目で在庫状況が分かるので、さまざまな業種で広く活用されています。
企業が在庫管理を適切に進めるためには、在庫管理表はなくてはならないものなのです。
【ダウンロードする場合】即利用可能!在庫管理表のエクセルテンプレート6種
| 種類 | おすすめの企業 |
|---|---|
| 【シンプルかつ汎用性あり】 3 棚式在庫管理表 | ・部品管理をする製造業 ・商品管理をする小売業 ・食材管理をする飲食店 ・医薬品管理をする薬局 ・アパレル |
| 【歩留まり管理できる】 歩留まり管理付き 3 棚式在庫管理表 | ・蒸発による減量管理が必要な液体商品を扱う企業 ・歩留まり率を改善したい製造業 ・廃棄ロス管理が必要な食品業界 |
| 【細かく管理できる】 6 棚式在庫管理表 | ・受注生産品の管理をする企業 ・重要部品の厳密管理をする企業 ・BtoB 取引の多い企業 |
| 【金額で管理したいとき】 累積式在庫管理表 | ・在庫金額を把握したい企業 |
| 【倉庫・ロケーションが複数のとき】 複数保管場所対応管理表 | ・複数倉庫を持つ企業 ・店舗管理とバックヤード管理が必要な企業 ・工場の複数エリアを管理する企業 |
| 【PC が苦手な方へ】 手書き用在庫管理表 | ・現場で直接記入したい企業 ・現場に PC 環境が整っていない企業 ・バックアップ用の在庫管理表がほしい企業 |
青字下線部の名称をクリックすると、その在庫管理表のイメージ図と詳しい説明、ダウンロードボタンをご覧いただけます。
あなたの企業に合った在庫管理表が見つかるように、ぜひ参考にしてみましょう。
【シンプルかつ汎用性あり】3欄式在庫管理表

「3欄式在庫管理表」は、シンプルかつ汎用性のある在庫管理表なので、迷ったらこの表を活用するのがおすすめです。
管理項目は、下記の3つです。
- 入庫数
- 出庫数
- 在庫数
入庫や出庫のタイミングで、数を入力するルールを徹底すると、正確な在庫数を把握できるようになります。
この3欄式在庫管理表の特徴は、下記の通りです。
- 欠品検出機能が付いている
- 現品管理に最適である
- 誰でも簡単に使える
- カスタマイズしやすい
欠品検出機能とは、上記画像の赤く色付けされた表示のことです。
急な需要の増加や納品遅延といった予測できない事態に備えるための在庫を「安全在庫」といい、欠品状態にならないように事前に数量を設定します。
在庫数がその数量を下回ったときに、自動で表示が赤色に変わり、すぐに発注するように気付かせてくれます。
安全在庫の算出方法については、「【欠品は最大の損失】利益を守る安全在庫の計算式と運用の鉄則」で詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。
特におすすめの企業は、下記の通りです。
- 部品管理をする製造業
- 商品管理をする小売業
- 食材管理をする飲食店
- 医薬品管理をする薬局
- 消耗品管理をする医療業、宿泊業
- アパレル
何がいくつあるのかをシンプルに管理できる表となっているので、ぜひご活用ください。
【歩留まり管理付き】歩留まり管理付き3欄式在庫管理表

「歩留まり管理付き3欄式在庫管理表」の「歩留まり管理」とは、入庫した商品が良品のままどれくらい出庫できているかを把握することです。
管理項目は下記の4つで、先程の表に「仕損数」を加えました。
- 入庫数
- 出庫数
- 仕損数
- 在庫数
仕損数とは、入庫から出庫までの間に破損したり、賞味期限が切れるなど品質が低下したり、不良品になってしまった在庫の数をいいます。
歩留まり管理付き3欄式在庫管理表の特徴は、下記の通りです。
- 実際の需要と在庫管理中の損失を分離して記録できる
- 損失を出さないように改善するためのデータを蓄積できる
- より正確な発注計画を立てられる
歩留まり管理付き3欄式在庫管理表がおすすめの企業は、下記の通りです。
- 蒸発による減量管理が必要な液体商品を扱う企業
- 歩留まり率を改善したい製造業
- 廃棄ロス管理が必要な食品業界
液体商品を扱う企業や食品業界では、仕損数が明らかになると業務改善取り組みに着手できるので、ぜひご活用ください。
【細かく管理できる】6欄式在庫管理表

「6欄式在庫管理表」は、6種類の中で最も詳細な管理ができます。
管理項目は、下記の5つです。
- 注文残数(受注済みでありながら、まだ出荷・納品されていない商品の数量)
- 入庫数
- 出庫数
- 引当数(受注や注文が入った際に、必要な在庫数を取り置きすること)
- 引当残(実際にある在庫数から引当数を差し引いたもの)
6欄式在庫管理表の特徴は、下記の通りです。
- 引当残を把握できるため、どのくらいの商品を販売できるか正確に分かる
- 過剰発注や処理漏れをなくせるため、効率的な在庫管理運用ができる
詳細に管理できる分、複雑になるため、全ての在庫品目ではなく、一部の重点管理品目に限定して活用するのがおすすめです。
6欄式在庫管理表がおすすめの企業は、下記の通りです。
- 受注生産品の管理をする企業
- 重要部品の厳密管理をする企業
- BtoB取引の多い企業
基本的には他の在庫管理表を活用し、重点管理品目については6欄式在庫管理表を活用しましょう。
【金額で管理したいとき】累積式在庫管理表

「累積式在庫管理表」は、在庫を金額で管理したいときにおすすめです。
管理項目は、下記の5つです。
- 仕入単価
- 累積入庫数
- 累積出庫数
- 在庫数
- 在庫金額
累積式在庫管理表の特徴は、下記の通りです。
- 「在庫=資産」の意識が向上する
- 社員の在庫管理意識改革に役立つ
- 経営判断データを提供できる
在庫として抱えている金額が表示されるため、在庫を丁寧に取り扱ったり、長期間眠らせないためにはどうすればいいかを考えたりできます。
累積式在庫管理表がおすすめの企業は、下記の通りです。
在庫金額を把握したい企業
在庫管理対象の品物をどれだけ仕入れたか、在庫金額がいくらなのかを詳細に管理できるので、ぜひご活用ください。
【倉庫・ロケーションが複数のとき】複数保管場所対応管理表

複数保管場所対応管理表」は、同じものを複数の場所で管理している場合におすすめです。
管理項目は、下記の3つです。
- 各保管場所別の入庫数・出庫数
- 保管場所別の在庫数
- 総在庫数
これらの項目を管理すると、例えば会社全体で100個ある在庫の保管場所が、うち40個は大阪倉庫に、うち60個は北海道倉庫にあっても、詳細に把握できます。
大阪のお客様から「明日の午前中までに70個ほしい」と注文があっても、表を元に「40個はお届けできますが、残り30個は2日後なら可能です」と明確に回答できます。
累積式在庫管理表の特徴は、下記の通りです。
- 倉庫を探し回る時間を削減できる
- 在庫の場所間移動を記録できる
- 効率的なピッキング作業に繋がる
累積式在庫管理表がおすすめの企業は、下記の通りです。
- 複数倉庫を持つ企業
- 店舗管理とバックヤード管理が必要な企業
- 複数エリアの工場を管理する企業
総在庫数だけでなく、在庫の所在と数を把握できるので、ぜひご活用ください。
【PCが苦手な方へ】手書き用在庫管理表

「手書き用在庫管理表」は、印刷して手書きするのにおすすめの在庫管理表です。
管理項目は、下記の8つです。
- 日付
- 入庫数
- 出庫数
- 在庫数
- 実施者
- 仕入先
- 発注ロット数 ※なければ不要
- 安全在庫数
入出庫数と在庫数を記録するだけでなく、仕入先や発注ロット数、安全在庫などを記載しておくと、特定の担当者に頼らなくても誰でも対応できるようになります。
手書き用在庫管理表の特徴は、下記の通りです。
手書き用在庫管理表がおすすめの企業は、下記の通りです。
手書きの在庫管理表は作成者によって仕様がばらつきやすいですが、この表なら必要な情報を漏れなく管理できるので、ぜひ活用ください。
入出庫数と在庫数を記録するだけでなく、仕入先や発注ロット数、安全在庫などを記載しておくと、特定の担当者に頼らなくても誰でも対応できるようになります。
手書き用在庫管理表の特徴は、下記の通りです。
- 印刷してすぐ使える
- 枠組みがあって記入しやすい
手書き用在庫管理表がおすすめの企業は、下記の通りです。
- 現場で直接記入したい企業
- 現場にPC環境が整っていない企業
- バックアップ用の在庫管理表がほしい企業
手書きの在庫管理表は作成者によって仕様がばらつきやすいですが、この表なら必要な情報を漏れなく管理できるので、ぜひ活用ください。
- 「在庫管理表」と聞くと、高度なエクセルスキルがなければ作成できないのではないかと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 実際は、最低限のスキルさえあればPCで作成することが可能ですし、ポイントを押さえれば十分に活用できる在庫管理表を自作できます。
- 次章ではPC初心者の方でも在庫管理表を作成できるように、作成ステップを細かく紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
【作成する場合】在庫管理表の作り方4ステップ

在庫管理表のテンプレート6種類をご紹介しましたが、企業に合った在庫管理表を自作したいという方もいらっしゃることと思います。
ここでは、下記の在庫管理表の作り方4ステップを詳しくご紹介します。
在庫管理表の作り方 4ステップ
あなたの企業の在庫品目を一元管理できるように、参考にしてみましょう。
【STEP1】必要項目をリストアップする
まずは、在庫管理表に記載する必要項目をリストアップしましょう。
一般的な在庫管理表に含まれる項目は、下記の通りです。
- 商品コード(部品番号)
- 商品名(部品名)
- 安全在庫
- 入庫日、入庫数
- 出庫日、出庫数
- 在庫数
- 保管場所
管理したい項目が特に決まっていなければ、まずはこの7つに定めましょう。
その後は、実際に使用していく中で、項目追加の必要性が明確になったタイミングで適宜追加します。
例:個数は管理できるけど、どこに発注すべきかをわかるようにしたい
→どこに注文すればいいか一目でわかるようにするために「仕入先名称」を追加する
「4-1.管理する情報を絞り込む」で解説しますが、ポイントとしては項目を増やしすぎないことです。
間違った欄に入力したり、欄を見逃したりしやすくなるので、必要項目はできるだけ絞り込むようにしましょう。
【STEP2】エクセルで表を作成する
次に、エクセルを使用して在庫管理表に必要な項目を列に設定します。
在庫管理表は、誰でも使いやすいように、視覚的に分かりやすいレイアウトにすることが非常に重要です。
下記のように、縦列の最左に商品コード(部品番号)と商品名、安全在庫を配置し、同様に下に在庫品目を追加していくと、複数品目を管理しやすくなります。

横列は日付を設定し、入庫数や出庫数、在庫数を入力できるようにします。仕損数などの項目を追加することも可能です。
必要に応じて罫線を引いたり、セルの色を変えたりして、シンプルで見やすいことを重視した表にしましょう。
【STEP3】自動計算式を設定する
続いて、自動計算式を設定します。
基本の計算式は、下記の通りです。
在庫数=前日在庫数+当日入庫数-当日出庫数
下記のように、この計算式を設定すると、毎日の入出庫数を入力するだけで在庫数が表示されます。

計算式にある前日在庫数、当日入庫数、当日出庫数を仮で入力しておくと、正しい計算式であるかや表示された数値が合っているか確認しやすいです。
毎回手で入力していると、入力ミスや計算ミスをしやすいので、自動計算式を利用してヒューマンエラーが起きにくい在庫管理表にしましょう。
【STEP4】条件付き書式による欠品防止機能を設定する
最後に、条件付き書式による欠品防止機能を設定します。
条件付き書式による欠品防止機能とは、下記のように安全在庫を下回った商品を自動で赤く表示する機能のことです。

下記の方法で設定することが可能です。
まず、在庫数のセル範囲を選択します。

次に、「ホーム」の「条件付き書式」から「セルの強調表示ルール」を選択し、右にカーソルを移動させて「指定の幅より小さい」を選択します。

続いて、「次の値より小さいセルを書式設定」に安全在庫数を入力します。

最後に、書式から「ユーザー設定の書式」を選択し、「塗りつぶし」から背景色を赤に設定し、「OK」を押します。(お好みの文字色・背景色を選んで構いません)

このようにすると、最初に選択したセル範囲の安全在庫数を下回っている部分の背景色が赤く表示されます。
全ての在庫品目に設定すると、表示が赤く変わった部分を確認するだけでよくなり、業務を効率化できるので、条件付き書式を活用してみましょう。
在庫管理表を運用する6つのポイント

在庫管理表の作成方法について解説をしてきました。
実際に作成したものを用いて在庫管理を進めることになるかと思いますが、在庫管理を成功させるには
在庫管理表も正しく運用する必要があります。
具体的な運用ポイントは下記の6つです。

在庫管理表を活用して、業務をうまく進められるように、ぜひ参考にしてみましょう。
管理する情報を絞り込む
まずは、在庫管理表を運用するにあたって、管理する情報を絞り込むようにしましょう。
「【STEP1】必要項目をリストアップする」でもお伝えしましたが、最低限管理すべき項目は、下記の通りです。
- 商品コード(部品番号)
- 商品名(部品名)
- 安全在庫
- 入庫日、入庫数
- 出庫日、出庫数
- 在庫数
- 保管場所
品目によっては消費期限や仕損数も必要になりますが、項目を増やしすぎると表が複雑になり、何をどこに入力すればいいのか分かりにくくなります。
情報を絞り込んだ在庫管理表は、誰が見てもシンプルで分かりやすいので、下記のヒューマンエラーを防止できます。
- 間違った欄に入力する
- 欄を見逃して入力漏れする
もし、追加を検討するのであれば、実際に入力する担当者に確認をとって、みんなが必要性を感じたタイミングで対処しましょう。
在庫管理表は「何が、いつ、いくつあるか」を把握するためのものなので、情報を詰め込みすぎないように注意してください。
入力ルールを統一する
在庫管理表を運用する際には、入力ルールを統一しましょう。
入力ルールを統一することによって、誰もがより正確な在庫管理をできるようになるからです。
統一したい入力ルールは、下記の2つです。
- 入力のタイミング
- 数量単位
特に、入出庫の記録のタイミングは、入出庫直後か、1日における特定の時間に統一しておくと、入力忘れを防止できます。
数量単位は例外があったとしても、できるだけ個・箱・キログラムなどで統一しておくと、注文数や出庫数の間違いにくくできます。
統一した入力ルールを従業員全員で共有して、正確な在庫管理をしていきましょう。
定期的にメンテナンスする
在庫管理表を運用するためには、定期的にメンテナンスすることが重要です。
手で入力する以上、どこかで入力ミスをする可能性がありますし、企業で取り扱う商品は変わっていくからです。
メンテナンスとして、下記を行いましょう。
- 棚卸を行い、数量を照合する
- 新商品の項目を追加し、使わなくなった商品項目を削除する
頻度については月1回が基本ですが、業務の規模や在庫量に応じて調整します。
在庫データの精度を保てるように、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
バックアップを取得する
在庫管理表を運用するにあたって、バックアップを取得しておきましょう。
エクセルの在庫管理表は、下記の原因によってデータが失われる可能性があるからです。
- PCの操作ミス
- ウイルス感染
- 自然災害や火災など
バックアップを取得しておけば、データ復旧にかかる時間を大幅に短縮でき、業務に影響を与えずに済みます。
万一の事態に備えて、定期的に在庫管理表のバックアップを取得するようにしましょう。
在庫の増減傾向を把握する
在庫管理表を運用する際には、在庫の増減傾向を把握しなければなりません。
在庫管理表を使用する目的は、その時々に応じた適切な在庫管理を実現することにあります。
そのためには、現在の個数をただ把握するのではなく、「何が、いつ、いくつあるか」を確認した上で、どのように動いているかを確認することが重要です。
在庫管理表を元に、下記の商品がないかを定期的に見直しましょう。
- 増え続けている商品(過剰在庫)
- 減り続けている商品(不足・欠品在庫)
- 全く増減していない商品
これらを把握できると、過剰在庫を捌くための施策や、欠品在庫が出ないようにするための仕入れ強化を検討できます。
在庫管理表を元に、在庫の増減傾向を把握し、仕入れや販売の改善に繋げていきましょう。
エクセルの各種機能を有効活用する
最後に、在庫管理表を運用する際には、エクセルの各種機能を有効活用することが非常に大切です。
なぜなら、エクセルには、下記の便利な機能があるからです。
| 自動保存機能 |
|
|---|---|
| 変更履歴機能 |
|
【エクセルの各種機能】
これらの機能を活用すると、在庫管理表を保存し忘れても復元できますし、数値が合わないと感じたときも遡って確認できます。
なお、下記に該当する場合は、これらの機能を活用できません。
- バージョン1707以前の古いバージョンである
- ファイルの保存先をOneDriveかSharePointでなく、PC端末内に直接保存している(ローカル保存)
設定にこだわりすぎると、エクセル初心者には負荷がかかるだけでなく、誰でも使える在庫管理表にならない可能性があります。
できる範囲でエクセルの便利な機能を有効活用できるように、バージョンアップや設定を行いましょう。
重要!エクセルの在庫管理表では通用しない場合がある

ここまでお読みになって、在庫管理表を運用するポイントを踏まえて実践してみようと思った方は多いのではないでしょうか。
注意したいのは、下記のエクセルの在庫管理表では通用しない場合があることです。
- 過去のデータが蓄積した場合
- ロット管理と期限管理が必要になった場合
- バーコードスキャンなどの現場作業と連動させたい場合
エクセルの在庫管理表の負の側面を理解するために、参考にしてみましょう。
過去のデータが蓄積した場合
過去のデータが蓄積した場合、エクセルの在庫管理表が使えなくなることがあります。
エクセルは一度に扱えるデータ量に限界があり、膨大なデータを編集・保管するためのデータベースには不向きだからです。
多くの在庫品目を一括管理したり、在庫管理表を長期間にわたって活用したりしていると、データが蓄積し、下記の問題が発生しやすくなります。
- 動作が重くなる
- 頻繁にフリーズする
- ファイルが破損するリスクが大きくなる
ファイルを開くだけで数分かかる上に、発注数を決めるために過去のデータを確認しようとしただけで強制終了して、データが消えてしまうこともあります。
過去のデータが蓄積している場合は、エクセルの在庫管理表では、ファイルが破損するリスクがあることを覚えておきましょう。
ロット管理と期限管理が必要になった場合
ロット管理と期限管理が必要になった場合、エクセルの在庫管理表は通用しなくなる可能性があります。
なぜなら、ロット管理と期限管理を両立すると、それだけ在庫管理表が複雑になるからです。
エクセルでは「今、合計で何個あるか」を管理することはできますが、在庫一つ一つの特徴や期限がいつまでなのかを追うための機能が優れているわけではありません。
例えば、食品や化粧品など消費期限がある商品を扱う企業で、「10個ある在庫のうち3個は明日が期限」という状況をエクセルで管理するとします。
セルにコメントを付けたり、備考欄に記入したりして管理できますが、エクセルに通知機能はないため、下記の企業では他の在庫に埋もれる恐れがあります。
- 中~大規模である
- 複数人で運用している
さらに、在庫管理表そのものが複雑になっていき、入力忘れや入力ミスが発生しやすいだけでなく、メンテナンスも難しくなります。
商品名と数量の他に、期限やロット番号も合わせて管理したい場合は、エクセルの在庫管理表はおすすめできません。
バーコードスキャンなどの現場作業と連動させたい場合
最後に、バーコードスキャンなどの現場作業と連動させたい場合も、エクセルの在庫管理表では現場の足かせになります。
そもそもエクセルは表を作成する事務作業のためのソフトで、物流現場の動きとリアルタイムで同期するようには設計されていません。
例えば、1日の入出荷が100件を超える場合、現場で段ボールを開けて数を確認し、下記の対応をするのは、現実的ではありません。
- その都度、事務所のPCまで戻って入力する
- 前日までの在庫管理表を印刷したものに書き込み、後で入力する
そこで、スマホやハンディターミナルでバーコードを読み取りたいと思っても、エクセルはその設計上、スムーズな連携は難しくなっています。
在庫品目が多く、バーコードスキャンなどの現場作業と連動させて効率化したいケースでは、エクセルの在庫管理表は力不足なのです。
エクセルの在庫管理表では間に合わない場合は在庫管理システムを検討しよう

エクセルの在庫管理表では通用しない場合があることを知って、それではどうしたらいいのだろうと思った方もいることと思います。
そのような方に検討していただきたいのは、在庫管理システムです。
在庫管理システムのメリット・デメリットは、下記の通りです。
| 在庫管理システムのメリット・デメリット | |
|---|---|
| メリット |
|
| デメリット |
|
初期費用や運用コストはかかりますが、手作業でのデータ入力が減り、ヒューマンエラーの発生を抑制できるだけでなく、作業時間を大幅に短縮できます。
下記の企業におすすめです。
- 従業員が4人以上の企業
- 複数の販売チャネルがある企業
- 年間売上1億円以上の企業
- 商品数が500点以上の企業
- 複数拠点で在庫管理をする企業
在庫管理システムを活用すると、リアルタイムで在庫状況を把握できるので、特に在庫投資額や管理工数が膨大な企業は、在庫管理業務の効率化を図れます。
上記の企業は在庫管理業務を適切にこなせるように、在庫管理システムの活用を検討してみましょう。
在庫管理110番では、自社で開発した「成長する在庫管理システム」をご用意しております。
成長する在庫管理システムの特徴は、下記の通りです。
- 在庫管理の専門家が導入を支援する
- 自社に合わせた必要最小限の機能で済む
- 追加料金なしでユーザー数や導入PC台数を増やせる
- 既存システムと連携可能である
シンプルで誰でもすぐに使いこなせるシステムを、万全のセキュリティで安心してお使いいただけます。
これまで500社以上の在庫管理に関する相談を受けてきたからこそたどり着いた、弊社の在庫管理システムを、ぜひ詳しくご覧ください。
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まとめ
在庫管理表について、詳しくご紹介させていただきました。改めてポイントをおさらいしましょう。
在庫管理表とは、取り扱っている商品の情報や、入出庫の日時などを記録・管理するための表です。
ダウンロードできるエクセルテンプレートとして、下記の6種をご紹介しました。
- 3欄式在庫管理表
- 3欄式在庫管理表(歩留まり管理付き)
- 6欄式在庫管理表
- 累積式在庫管理表
- 複数保管場所対応管理表
- 手書き用在庫管理表
在庫管理表の作り方として、下記の4ステップをご紹介しました。
- 必要項目をリストアップする
- エクセルで表を作成する
- 自動計算式を設定する
- 条件付き書式による欠品防止機能を設定する
在庫管理表を運用する6つのポイントは、下記の通りです。
- 管理する情報を絞り込む
- 入力ルールを統一する
- 定期的にメンテナンスする
- バックアップを取得する
- 在庫の増減傾向を把握する
- エクセルの各種機能を有効活用する
エクセルの在庫管理表では、下記の通用しない場合があることに注意が必要です。
- 過去のデータが蓄積した場合
- ロット管理と期限管理が必要になった場合
- バーコードスキャンなどの現場作業と連動させたい場合
エクセルの在庫管理表で通用しない場合は、在庫管理システムの検討がおすすめです。
在庫管理に関することなら、在庫管理110番に下記ボタンより何でもご相談ください。
在庫管理のことなら何でもお任せ!



