在庫管理についてどんなことでもお答えします
本格的な部品調達計画・部品在庫管理は、システムを導入しないと
難しいですが、簡単なものであればエクセルで可能です。
今回は生産計画からの発注と、発注点による発注について解説します。
それぞれ簡単なサンプルをご用意しましたので、ご自身で作成する参考にしてください。
生産計画から発注する方法
製品の生産計画から、その製品を構成する部品の発注につなげる方法です。
簡易的なMRPと考えることもできます。なお、MRPについてはこちらをご覧ください
☑MRPとは|計算方法・手順を解説(導入のメリット・運用のコツも紹介)
まずは、次の2つの情報をご用意ください。
- 製品の生産計画
- 部品表
この2つを組み合わせて各製品に必要な部品の数量(所要数)を
求めます。
まずは、製品の生産計画です。
次のような表を作ります。
各製品の日付ごとの生産数量をまとめます。
次に、各製品の部品表を作ります。
各列に製品を並べ、各行に製品に必要な構成材料とその
数量を表しています。
例えば、商品Aであれば、次の材料で構成されています。
構成品1×1個
構成品3×2個
構成品6×2個
構成品8×1個
構成品11×2個
構成品15×1個
構成品18×3個
この2つの表を組み合わせると、
各構成品の費別の必要数量が分かります。
7/1に必要な構成品1の30個を例にとって説明します。
まず、構成品1を使うのは、
商品A(1個)
商品B(1個)
商品E(2個)
上記3つの商品の生産数量はそれぞれ、次の通りです。
商品A 9個
商品B 15個
商品E 3個
各商品に使う構成品1の数量と合わせると、
9×1+15×1+3×2=30個
となります。
後はこの結果を在庫管理表と合わせれば、
各部品の必要数量、発注残、在庫を管理する
ことができます。
部品メーカーで、製品の取り扱い数が1000点くらい、
材料の扱いが2000点程度であれば、このエクセルで
作った計画表で十分対応できます。
今回、構成品を自動計算する書式をエクセルで
作成しました。ダウンロードしてご利用ください。
※その他にも在庫管理に役立つ書式をご用意しています。
➽在庫管理書式ダウンロード
すぐに使える在庫管理のノウハウが満載
発注点発注
次に生産計画を立てなくても発注できる発注点発注を使ったエクセルをご紹介します。
不定期定量発注のための自動計算書を作りました。
面倒な発注数の計算がボタン一つで完了します。
また、発注量の合計や発注回数なども自動で計算してくれます。
まず、品目番号を入力してください。
「いいえ」を選択すると、品目が「未入力」として登録されます。
集計される場合は、入力していただく方がいいでしょう。
次に、前月からの繰越在庫を入力します。
この時、前月の発注残の数字も含めるようにしてください。
例えば、前月末時点の在庫量が200個あり、前月に納入予定
だった材料が100個ある場合は、
繰越在庫を300個と入力してください。
最初に日付と使用予定数量、品目の発注ロットと安全在庫数
を入力してください。
発注数計算のボタンを押してください。
計算プログラムが開始します。
繰越在庫を入力すると、自動で発注数が計算されます。
同時に、使用数量、発注数量の合計、発注回数と月末在庫量(予定値)
が自動で計算されます。
このプログラムを次のページからダウンロードできます。
※その他にも在庫管理に役立つ書式がダウンロードできます。
➽在庫管理書式ダウンロード
在庫管理・部品管理に関するご相談
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