在庫で管理すべき指標は大きく分けて2つです。
この2つをしっかりと管理することが在庫削減・適正在庫につながります。
在庫管理の改善を進める時もこの2つが軸になります。
在庫管理に求められること
欠品を無くしたい、過剰在庫を減らしたい、ベテランや経験者による属人化を無くしたい。。
在庫管理の課題は尽きません。
しかし、まずは在庫管理のベースとなる管理ができていないと欠品や過剰在庫は無くなりませんし、属人化の解消も難しいです。
まず、自社の状態を知るために次の2つの指標を管理し、自社の現状を把握しましょう。
- 在庫精度:何が、どこに、いくつあるかが、正確に分かっているかが分かる指標
- 在庫回転率:在庫が滞留せずに正常に動いているかが分かる指標
在庫精度
在庫の精度とは、帳簿上(システム上の在庫数)と実際の数が一致している事です。
このことを情物一致と言います。(情物一致について学ぶ)
情物一致できているといえるラインは、在庫精度95%以上(差異率5%以下)です。
そもそも、自社の在庫精度や棚卸差異率が分からないという場合は、まず自社の状態を調べてみましょう。
棚卸差異率の算出方法はこちらで解説しています。
在庫の精度が悪いと何が起こるのか?
在庫精度が悪いと次のような問題が起こります。
- 現場に在庫数を確認することが仕事になっている
- 無かったら困るので、仕入や生産数が多めになる。
在庫精度が低い会社の現場は、非効率的で欠品や過剰在庫が多いです。
私は、これまで様々な会社の倉庫を見てきましたが、「倉庫が汚い」会社は、ほぼ例外なく在庫精度が低いです。
在庫の精度を改善する方法
在庫精度が低い会社に真っ先に取り組んでもらいたいのは、2S(整理・整頓)です。
整理
必要なものと不要なものを分けて、不要なものを捨てる
詳しい整理の方法はこちらの記事で解説しています。
整頓
「何が、どこに、いくつ」あるかが誰でもわかるようにすることです。
詳しい整理の方法はこちらの記事で解説しています。
どんなに最新のシステムやバーコードの導入しても解決しません。
地道に整理・整頓を実施しましょう。
在庫の流動性
在庫の流動性とは、仕入れてから出荷までどれくらいの時間がかかっているか?ということです。
主な指標は、在庫回転率(在庫回転日数)です。

在庫の流動性が低いと、在庫がお金に変わるのに時間が掛かるようになるので、会社の資金繰り(キャシュフロー)が悪くなります。
さらに、品目ごとに最終の仕入日(入庫日)と販売・出荷日(出庫日)が分かるようにしておくとよりベストです。
品目によっては、仕入れてから一度も出庫されていない事もあり得ます。
在庫回転率をよくする方法
在庫回転率をよくするためには、入庫(仕入れ)を減らすか、出庫(使用数・販売を増やす)のどちらかのアプローチになります。
出庫を増やすのは営業に任せ、在庫管理担当者(発注担当者)は、入庫を減らす(仕入れを減らす)ことに着手しましょう。
そのためには、経験と勘によって仕入れるのを止めなければいけません。
そのためにやるべきことは、以下の2点です。
- 発注数の適正化
- 安全在庫の適正化
発注数を適正化するためには、最初に適正在庫を知る必要があります。
適正在庫については、以下の記事で詳しく解説しています。
安全在庫の持ちすぎも要注意です。
今持っている安全在庫が適正かどうかを調べてみましょう。
流動性を良くするのは、在庫回転率を良くすることです。
在庫回転率の求め方についてはこちらをご覧ください。
どれくらいの流動性を目指せばいいかは、会社によって違いますが、例えば、ある材料の調達に10日掛かるのに対して、その材料の在庫日数が25日あったとすると、15日ほど過剰な可能性が高いです。
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