在庫が減らない倉庫や現場にある在庫の山。
なぜこんなことになるのでしょう?
在庫は適切に使われてば、流れ続けるので滞留在庫や過剰在庫になりません。
つまり、在庫は流れが止まったところにあります。
流れが悪い、つまりボトルネックを見つければ滞留在庫を減らす手がかりが見つかります。
この記事では、製造業が在庫削減するためにまず最初にすべき、在庫を増やす3つのボトルネックの見つけ方をご紹介します。
部品・仕掛品・製品、何が多いかをチェックする
まず最初に、部品・仕掛品・製品のうち、どの在庫が多いかを調べます。
この時、在庫数や在庫金額を見るのではなく、在庫回転日数を見ます。
なぜなら、在庫数が多くても、キチンと流れていれば在庫回転率は良い数値になるからです。
部品全体の在庫回転率、仕掛品全体の在庫回転率、製品全体の在庫回転率
上記の3つを比較して、もっとも在庫回転率が悪いものに絞り込んみましょう。
在庫を増やす3つのボトルネック
在庫を増やすボトルネックは、以下の3つです。
- 部品・原材料が多い:買いすぎ
- 製品が多い:作りすぎ
- 仕掛品が多い:工程バランスが悪い
それぞれ解説します。
仕入れすぎ
1つ目のボトルネックは、仕入れすぎです。
仕入れ過ぎの原因は、次の2つです。
- 購入ロットが大きすぎる:1個当たりの単価をさげるため
- 生産計画よりも多い:仕入と生産が連動していない

生産能力よりも多い在庫を仕入れると、生産ラインは消化できないため部品在庫が滞留します。
例えば、1か月間の生産能力が1000個に対して、2000個の部品を仕入れれば必ず1000個は部品が余ってしまいます。
作りすぎ

需要自体がボトルネックになる場合もあります。
いわゆる作りすぎの状態です。
市場ではそんなに需要が無いのに、工場でどんどん作るとこうなります。
供給過剰の時に起こる現象です。売れない製品はずっと倉庫の中に
眠り続けます。最悪の場合は、廃却です。
工場が考える効率は単なる部分最適に過ぎない
答えは、需要に無いものを作っているからです。
不要なものを作ってしまう理由は、「操業を止めないため」
というのが理由です。
機械を止めると効率が落ちる、だから機械を止められない
という言葉をよく聞きます。
これは計算のマジックであって、実際にはそうではありません。
1時間で、500個作れる機械があったとします。
その時のコストが、10000円。1個当たり20円の計算です。
しかし、1時間に250個しか作らなかった場合、
そのコストは果たして、1個当たり40円になるのでしょうか?
答えはノーです。
機械も操作する作業員も、その作業のためだけにその時間だけで
雇っているわけではありません。
つまり、何もしなくてもお金はかかります。
では、何もしなくてもいいのか?
その答えは、イエスです。
無駄なモノを作ると、その仕掛品や製品の在庫はどこに
いくのでしょう?
使う見込み、売れる見込みがなければ、倉庫行きです。
在庫を倉庫に運ぶ手間や倉庫の管理費が余分にかかります。
さらに作った分だけまた材料を仕入れなければいけません。
仕入のコストも余分にかかります。
ボトルネックが全体を制限する
一部の工程の生産能力が工場全体の生産量を決めます。
下の図のように、なります。

工程Aと工程Cの生産能力は、1時間で500個。
しかし、工程Bの生産能力は、1時間で250個。
いくら、工程Aが500個生産して、次のB工程に
流しても、工程Bは250個しか処理できないので、
必然的に工程Bの仕掛品在庫は、250個ずつ増えて
行きます。
10時間、工程Aフル稼働すると、B工程で詰まり、
1日で2500個の仕掛品ができます。
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